DISCASレビュー

かずぽん
2025/11/17 00:06

フライト・リスク

【登場人物 ほとんど3人】

 

(2024年・米・91分)
監督:メル・ギブソン
脚本:ジャレッド・ローゼンバーグ
原題:FLIGHT RISK

主要な登場人物と言うのは次の3人です。
・ダリル・ブース(マーク・ウォールバーグ)・・・饒舌なパイロット。
・マドリン・ハリス保安官(ミシェル・ドッカリー)・・・重要参考人のウィンストンを航空輸送するのが任務。
・ウィンストン(トファー・グレイス)・・・元マフィアの金庫番で、裁判の重要参考人。

メル・ギブソン監督にしては普通すぎると思いながらの物語冒頭。とにかく、パイロットのダリルのお喋りがウザイし、ハリス保安官は重要参考人のウィンストンを無事に送り届けなくてはならないので、ちょっと緊張気味です。(後でわかるけど、彼女は過去に参考人を死なせてしまっていた)
飛行機は乱気流のためにガタガタ揺れますが、ダリルは10.000フィートまで上昇すれば揺れは収まると言います。
そんな暢気なムードを壊したのはバードストライク。飛行機前面の窓に鳥がぶつかった音とガラスに飛び散る血。
次に、後部座席に一人で繋がれていたウィンストンが、自分の足元に落ちていたパイロットのライセンス証を見つけた時です。その写真のパイロットの顔は、今この飛行機を操縦している男とはまったくの別人。
ウィンストンは何とかして、彼がニセモノだとハリス保安官に知らせようとしますが・・・

オフィシャルサイトには「ノンストップ・スリル・ライド」とあり、確かにその通りではあるけれど、ずっと狭い機内で3人が繰り広げる口撃やアクションには限界があります。
機内からの景色もずっと同じような雪山の連なりだけで、どのくらいの高度を飛んでいるのかも分からないので緊迫感はなかったです。
ただ、パイロットのダリルがあまりにもハリス捜査官のことや内部事情に詳しいので、これは内部に密通者がいるに違いないとハリスが気づく辺りから疑心暗鬼の展開になり、面白くなって来ました。
無線や衛星電話で話す(声だけの)同僚や所長、果てには管制官の男まで怪しく感じてしまいます。最後の最後までウィンストンが命を狙われるので気が抜けません。案外楽しんで観てしまいました。

ダリルのキャップが脱げた時、あっ!と思った直ぐ後、笑ってしまいました。彼の頭を前からと後ろからとよく見てください。(間に境界線)

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