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趣味は洋画
2024/08/03 17:24

炎のランナー

1924年、第8回パリ・オリンピック

 

神のために走るというスコットランド出身の宣教師と、ケンブリッジ大学に入学を許可された初のユダヤ青年。2人の陸上競技選手が、イギリス代表としてパリ・オリンピックに出場、活躍する姿を実話に基づいて描いている。

 

第54回 米アカデミー賞・作品賞受賞

 

「炎のランナー」(1981年・イギリス)

               監督:ヒュー・ハドソン

 

 

エジンバラ大学のエリック・リデル(イアン・チャールソン)と、ケンブリッジ大学の新入生ハロルド・エイブラハムズ(ベン・クロス)は優秀な短距離走者で、共にパリ・オリンピックの代表選手に選ばれ、金メダルの有力候補として注目を浴びていた。ところが、宣教師の息子であるエリックは、100メートル走の予選が日曜日に行われることから、神の定めた安息日に争い事は出来ないと言い出す。一方のハロルドは自分がユダヤ人であることを強く意識しており、人種的偏見への抵抗を胸に走ることで、向上心を維持している。王室の命令にも首を縦に振らなかったエリックは、400メートル走に出場することになるのだが...。

 

 

主人公2人は実際にパリ・オリンピックで活躍したランナーである。

ハロルドは、競技にも恋にも華やかな話題を振りまくスター的な要素を持っており、一方のエリック内省的でまじめな宣教師。

ただ、2人の走り方のフォームは完璧で、かなりのトレーニングを重ねたことが想像できる。

特に、 ‘神のために走る’ と公言するエリックの、アゴを上げて天上を仰ぐように走るフォームが素晴らしい。

 

 

対照的な2人の性格も巧みに描かれているほか、当時の時代世相、取り巻きの社会状況、そしてスポーツマンシップも外連味のない演出で描かれている。

 

 

監督のヒュー・ハドソンはドキュメンタリー・フィルムで名を上げた人物。

アメリカ映画とはまた違った感性で、詩的でみずみずしい作風は、イギリスの正統を継いでいる。

やはり、 ‘月並みなスポーツ映画’ ではないのだ。

 

 

特筆すべきは、ギリシャ人シンセサイザー奏者のヴァンゲリスの印象的なテーマ曲。

ロマンティックなメロディーによって世界的に大ヒット、アカデミー賞・音楽賞も受賞している。

現在もスポーツ番組の定番バックグラウンド・ミュージックとして耳にすることが多い。

 

 

他の主な共演者は、ナイジェル・ヘイヴァースイアン・ホルムブラッド・デイヴィスジョン・ギールグッドデニス・クリストファーミシェル・ロンズデールといった面々。

 

 

本編で学寮長を演じているリンゼイ・アンダーソンは、「孤独の報酬」(63年)、「if もしも....」(68年)、「八月の鯨」(87年)を監督した人物。

 

 

 

又、製作総指揮にクレジットされているドディ・アルファイドは、あのダイアナ元妃の恋人と噂され、彼女が自動車事故に遭った際もその車に同乗していて、一緒に亡くなった人物。

 

 

 

熱いパリ・オリンピックが開かれている最中(さなか)、100年前のパリ大会に想いを馳せるのも悪くない。

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4 件の返信 (新着順)
趣味は洋画
2024/08/12 21:51

本投稿をお読みいただいている方々へ(再)

8月5日に、下記のコメントを掲載させていただきました。

 ---  --- --- ---

本日、Discover us運営の方から、次のようなご連絡(メール)がありました。

<今回お題として、スポーツに関する内容を上げさせていただいたのですが、弊社法務より「オリンピック」という表現を使用することが、JOCの規約に違反していると連絡がありました。>

何がどう違反しているのかは、照会中なのですが、取り急ぎ「オリンピック」という文字をすべて「五輪」に書き替えさせていただきました。

  ↓

結果、「Discover us」運営側の認識不足であるということが判明し、本作品における「オリンピック」の文字を使用しても問題ないとの結論に達したとのことです。
運営側の責任者の方からご回答をいただきました。

又、各シネマニストの方々へは、本件に関して既に通達済とのことです。
(ちゃんと通達されているのかどうか、私には判断できませんが)

又、運営ご担当者から、「オリンピック等の 知的財産の使用に関するガイドライン」が記された書面も頂戴しました。
概ね理解できましたが、一部理解できない部分もあります。

自分自身としては一定の理解を得たため、投稿レビューにおける「オリンピック」の文字を「五輪」に置き換えておりましたが、再度、「オリンピック」に戻しました。

以上、あらためて状況を記しておきます。
2024年8月12日
趣味は洋画

かずぽん
2024/08/08 08:37

おはようございます。
「オリンピック」という名称や五輪のマークがJOCによって商標登録されているのは、分かります。でも、オリンピックを描いた映画のレビューに「オリンピック」と書いてはいけないとは、何とも納得がいきません。
だって、レビューは感想であって、商業目的ではないですもの。


趣味は洋画
2024/08/08 11:07

かずぽんさん

コメントありがとうございます。

>レビューは感想であって、商業目的ではないですもの。
はい、まったくおっしゃるとおりですよね。
お言葉に励まされます。

実は今年6月27日に、本サイト記事欄の「オススメ教えて」のなかで、1964年に開催された東京オリンピックを描いた映画「東京オリンピック」のレビューを投稿しております。

そのレビューにおける ‘オリンピック’ の文字もJOCの規約に抵触するのか否かを、現在Discover us運営の方に照会中なんです。

映画のタイトルそのものが「東京オリンピック」ですし、これもJOCの規約に違反しているとなれば、投稿レビューそのものを削除しなければならないのかと困惑しております。
仮にそうなると、DISCASのレビューにも投稿しているので、何ともどうなりますことやら...

かずぽん
2024/08/08 12:41

ディスカスには、私も「東京オリンピック」のレビューを投稿していますし、他にも多くの方がレビューなさっていますよね。
ひょっとして、ディスカス・レビューと本欄「Discover us」とは立場・意味合いが違うのでしょうか。
この「規約違反」や「法務上の問題」については、詳しく説明される事が必要ですね。「オリンピック」以外に使えない文言があるのか?どういう場合に規約や法に抵触するのか?
洋画さんがお報せ下さったことで多くの方に周知されることになれば、結果としてよかったと思います。

趣味は洋画
2024/08/12 22:01

かずぽんさん

本件のオリンピックという文字使用云々に関しまして、
「Discover us」運営側の認識不足であるということが判明し、本作品における「オリンピック」の文字を使用しても問題ないとの結論に達した旨、運営側の責任者の方からご回答をいただきました。

かずぽんさんには何かとご心配をお掛けし、申し訳ありませんでした。
ご参考までに、「Discover us」運営の方からご回答いただいた内容をそのまま添付いたします。

  ↓

この度は運営側の認識不足により、混乱を招いてしまい申し訳ございません。
一部、先日お伝えした内容と相違する点もございますので改めて本件に関して、具体的な事例も含め、ご回答させていただきます。

【前提として】
「オリンピックを題材にした映画」には、大きく分けて次の2種類があります。
①オリンピック記録映画:「民族の祭典/美の祭典」「白い恋人たち/グルノーブルの13日」「東京オリンピック」「東京2020オリンピック SIDE:A/ SIDE:B」など
②オリンピックやオリンピック選手に起こった出来事を題材にした劇映画
:「ミュンヘン」「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」など
これらの映画は、「オリンピック」という言葉やロゴ、「オリンピック」の出場権獲得の映像(再現映像も含む)、
試合や試合会場の映像(再現映像も含む)などを映画に収めるにあたって、IOCからその使用を認められています。
IOCが承認した「オリンピック」を題材にした映画や記録映画において、「オリンピック」という言葉を使わずして
説明・批評することはできませんし、この映画説明・映画批評をすることは「便乗広告」には当たりません。

ですが、以下の文章だと「オリンピック」の文言は掲載不可となります。
「オリンピックでバスケが接戦でしたね。映画スラムダンクをもう一度みたくなりました」
これは、映画『スラムダンク』は「オリンピック」を題材にした映画ではなく、バスケットボール競技を題材にした映画です。よって、「オリンピック」を題材にした映画ではないにも関わらず、「オリンピック」という言葉を使って、Discover us閲覧者に『スラムダンク』の視聴を促す行為は、「オリンピック」を使った便乗広告としてみなされます。
これらを踏まえて、以下具体例が「オリンピック」使用可否となります。

■「オリンピック」という文言を使用して良い場合
A. オリンピックに関わる作品についての投稿
(例)「炎のランナーはパリオリンピックに選出された2人の物語で…」
■「オリンピック」という文言が使用不可の場合
B. 作品等に触れず、「オリンピック」という言葉を使った投稿
(例)最近夜更かし続きの原因はパリオリンピックの見過ぎで、映画館には行けていないのですが…
C. オリンピックに関係のない作品に絡め、「オリンピック」という言葉を使った投稿
(例) オリンピックでバレーボールが白熱でしたね。バレーと言えば『ハイキュー』オススメです!

坂本様の『炎のランナー』の記事については「オリンピック」という文言が使用いただいて問題ないという結論となりました。

--- --- --- 

因みに、JOCのガイドラインも下記のとおりお送りいただきました。

「オリンピック等の 知的財産の使用に関するガイドライン」 guidelines2023_06.pdf (joc.or.jp)

以上、ご連絡させていただきます。

かずぽん
2024/08/13 00:43

洋画さん、詳細をご説明下さって有難うございます。
概ね、理解出来ました。というのは、「オリンピック」という言葉を「他の作品へ導く行為」として捉える部分について驚いたのです。
「また、〇〇が観たくなりました。」とか「これよりも▽▽の方が面白い」とか、よく目にする文章だからです。「オリンピック」以外にも気を付けるべき事例・文言があるのですね。勉強になりました。
それから、洋画さん。運営側からの回答を載せてくださっていますが、引用部分の最後の方にお名前が分かってしまう部分があります。訂正が可能でしたら、伏字にするか削除したほうがよろしいのではないでしょうか。

趣味は洋画
2024/08/13 17:20

はい、うっかりしてました。
名前が分かってしまいましたが、伏字も削除も出来ないようなので、諦めます。(涙)

かずぽん
2024/08/13 18:26

私も昔、mixiで経験があるんですよ。フルネームじゃないし、ドンマイ。

趣味は洋画
2024/08/05 22:38

本投稿をお読みいただいている方々へ。

本日、Discover us運営の方から、次のようなご連絡(メール)がありました。

<今回お題として、スポーツに関する内容を上げさせていただいたのですが、弊社法務より「オリンピック」という表現を使用することが、JOCの規約に違反していると連絡がありました。>

何がどう違反しているのかは、照会中なのですが、取り急ぎ「オリンピック」という文字をすべて「五輪」に書き替えさせていただきました。

以上、補足コメントさせていただきます。
2024年8月5日
趣味は洋画

飛べない魔女
2024/08/04 11:07

こんにちは。まさにパリオリンピック真っ最中の今、この作品ほどうってつけの映画はないでしょうね。あのテーマソングはいまだにどこかで耳にする名曲となっていますね。
あの音楽で映画の感動が蘇ります。
また再見したくなりました!
(これ、ドディ・アルファイドが制作総指揮だったのですね!)


趣味は洋画
2024/08/06 22:18

コメントありがとうございます。

100年前のパリ・オリンピックなので、「お題」には最適と思って投稿したのですが、思わぬ ‘ストップ’ が掛かり、やや困惑している状況です。
とりあえず「オリンピック」の文字は文章からすべて「五輪」の文字に置き換えました。

ヴァンゲリスのメロディーは、品があり、脳裏に永遠に刻まれた感じです。
やはり映画と音楽、切り離せませんよね。
2024.08.06

飛べない魔女
2024/08/07 21:05

JOCつて相変わらずなぞですね。
オリンピックという言葉がNGとは!訳がわかりませんね。