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私の好きな映画

takae
2024/06/07 19:24

ルカ・グァダニーノ監督が描く“愛の形” 映画『チャレンジャーズ』

(c)2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. (c)2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.

みなさんこんにちは。takaeです🍿

久々のコラムになりますが、今回は私が試写で鑑賞してとんでもなく大興奮した映画『チャレンジャーズ』をご紹介します。

本作は『君の名前で僕を呼んで』『ボーンズ・アンド・オール』などのルカ・グァダニーノ監督が『DUNE 砂の惑星』シリーズなどのゼンデイヤを主演に迎えて描くラブストーリー。6月7日(金)に公開された本作の見どころを、試写にてひと足早く鑑賞した筆者がネタバレなしでお届けします。


映画『チャレンジャーズ』あらすじ

テニス選手のタシ・ダンカンは確かな実力と華やかな容姿でトッププレイヤーとして活躍していたが、試合中の怪我により選手生命を絶たれてしまう。選手としての未来を突然失ってしまったタシは、自分に好意を寄せる親友同士の若き男子テニス選手、パトリックとアートを同時に愛することに新たな生きがいを見いだしていく。そして、その“愛”は彼女にとって新たな“ゲーム”の始まりだったー。 

テニス映画の皮を被った『愛』の物語

ポスターからもわかるように、この作品、テニス映画ではあるものの本質はそこではありません。これはテニス映画の皮を被った人間の愛と欲望、その本質を描いた物語。

ラブストーリーなんて簡単な言葉で表現できるものでもなく、個人的にはいわゆる「男女の三角関係を描いたお話」で説明できるものでもないと思います。

そう、もう名前を付ることのできない、既存のジャンルに当てはめることのできないルカ・グァダニーノ監督が描く“愛の形。 まさにルカ流「ラブストーリー」なのです。


いわゆる「三角関係」ではない...?!

(c)2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. (c)2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.

表面的にはゼンデイヤ演じるタシを中心とした三角関係ではあるものの、その関係性はこれまで描かれてきたようなものとは異なります。

タシはパトリックとアート、2人の火付け役媒介としての存在。それは劇中でも特にインパクトのある3人でのキスシーンを見れば分かるはず。私はこんなぶっ飛んだキスシーン、初めて見ました(そして大興奮)。

ジュニア時代のパトリックとアートのあだ名は”Fire and Ice”。両極端である彼らは私の中では2人で1人。だからタシは2人を同時に愛したのかな...とも。 この、2人で1人というのがラストにも繋がるキーワードになるのではないかと思います。


斬新なカメラワークと音楽の効果

(c)2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. (c)2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.

今回最も私を興奮させたのは、視線とリンクしボールと一体化したカメラワークスローモーションによる接写。そして、まるで心臓の鼓動に合わせてこれでもかと気持ちを高揚させるテクノミュージック。これらで登場人物の感情の動きや3人のパワーバランスを描いているところが最高に上手い。

特にカメラワークに関しては本当に斬新で、もしかしたら三半規管の弱い方は少し酔ってしまうかもしれませんが、ただのテニスの試合というだけでなく、3人の思惑や感情を視覚的に表現しているようですごく見応えがありました。


最高のキャスト陣

今回の試写会はワーナー内幸町試写室で🎥

今回、個人的にはゼンデイヤ史上最高の役だったのではないかと思います。まさに彼女にしかできなかったであろう役。 

そしてアート役のマイク・ファイスト。以前から注目していましたが、甘ったれでナイーブだけど傲慢さも持ち合わせているアートにピッタリ。

パトリック役のジョシュ・オコナー、私は今回がお初でしたが、こちらも不敵な笑みを絶やさずいつも強気なパトリックがハマり役でした。この3人の、まるでテニスのラリーのように移り変わるパワーバランスに是非注目して観て欲しいと思います。


大興奮のラスト10分!

試写会のアフタートークでは映画評論家の森 直人さんが登壇。盛り上がりました!

とにかく最初から最後まで一瞬も目が離せず、131分という決して短いとは言えない尺ではありますが、体感としては1時間。
そしてラスト10分間、大袈裟ではなく興奮しすぎて前のめり、終わった瞬間本気で昇天しました。エンドロール中もドキドキが止まらずにしばらく呼吸が苦しいほど。

覚えている限り、ここまで映画で興奮したことって今までなかったと思います。観終わった瞬間、もう一度初めから観てあの興奮を味わいたいとすら思えました。この興奮を皆さんにも是非劇場で味わって欲しいです。


あるラインを超えて本能がむき出しになったその先に見えるもの。そういう人のむき出しの感情やタガが外れたところに惹かれる私にはたまらない作品でした。 

ルカ・グァダニーノ監督が描く愛の形。是非劇場でご覧下さい!

映画『チャレンジャーズ』は6月7日(金)より全国ロードショーです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。これからも様々な新作映画やオススメ映画の見どころをお届けしていきたいと思います。どうぞお楽しみに!

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1 件の返信 (新着順)
U子
2024/06/11 18:39

コメント失礼します。
こちらの作品はまだ未鑑賞なのですが、ゼンデイヤちゃん大好きなので、女王様キャラのちょっとHなゼンデイヤちゃんを観るの楽しみにしてます☺️
コラム読んで、さらに楽しみになりました💙


takae
2024/06/12 00:15

コメントありがとうございます✨
これすごく面白かったです!ゼンデイヤ史上最高の役だと思います❤️‍🔥
私ももう一回観に行きたいです。U子さんもぜひ!