僕らの世界が交わるまで
親子が互いと向き合う、その瞬間までを描く物語
【はじめに】
A24製作。
ジェシー・アイゼンバーグ初監督・脚本。
プロデューサー、エマ・ストーン。
ジェシー・アイゼンバーグも既に40歳なんですかぁ。私の中では永遠の童貞俳優なんだけど。『ゾンビランド』が傑作なんですよ。
脚本を読んでワクワクしたというエマ・ストーン。ゾンビランドから仲良くしてたんですね!エマ・ストーンは『ラ・ラ・ランド』でオスカーを手にしましたが、新作『哀れなるものたち』で二度目の受賞も期待されております。
そんな彼が(どんなだよ)初監督した作品がこちら。主演は、ジュリアン・ムーアとフィン・ウォルフハード。
フィン・ウォルフハードは『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で有名になりましたが『ゴーストバスターズ/アフターライフ』はもちろん、2024年更に注目の若者です!
【ストーリー】
エヴリン(ジュリアン・ムーア)はDV被害を受けた母親を守るシェルターを運営している。
家には物静かな旦那様と1人息子のジギー(フィン・ウォルフハード)がライブ配信中。自作の曲を世界のフォロワーに向けて歌い、投げ銭貰って声を上げていた。
ごく普通にある、お年頃の子供がいる家庭の日々。
【すれ違う母と息子】
母の言葉は息子には雑音、息子の言葉も母には届きません。お互いに自分の言いたい事を言ってるだけで、相手の言葉と気持ちを受け止めてないんでしょうね。だから、一方通行でわかりあえず、口論になることもしばしば。
この親子は年齢の違いだけでなく、価値観が違いすぎて分かり合えない。そんな時、俯瞰で見ているパパが言う
『2人とも自己愛が強くて、とてもよく似ている』
私にも子供がいるけど、結局は自分の嫌だなと思う部分がそのまんま受け継がれていて、気の毒に思う事、たびたび。
正直言ってジギーの曲はそれ程どれも良くない。歌声も至って普通。曲のスタイルも定まらず模索中。正に自分探しのようで面白い。
我が子を操縦しきれなかった事を、シェルターに来た男の子にしようとする。しかしその母親にも本人からも拒絶される。そこで初めて自分が息子にして来た事に気付くわけだ。
ジギーだって同じ。
恋心を寄せて関心を引きたいあの子に、良かれと思ってした事は、彼女が1番嫌な事だった。
そして気付く。1番理解して欲しかった人の事を。
そんなすれ違いに胸が締め付けられる。
【まとめ】
息子は自分の曲(エンターテイメント)で世界を楽しませて良くしていきたい。母も高い志で社会に奉仕し世の中を良くしていきたい。やっている事は、まるで別々の場所にいるようですが、行き着く先は同じです。
そこに気づき、次へのステップを感じさせるラストが印象的でした。
『僕らの世界が交わるまで』
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2024年1月19日(金)より、
TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
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配給:カルチュア・パブリッシャーズ
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投稿を表示親子って結局自分の嫌なとこ似てたりするんだよね~。2人とも良かれと思ってやっていた事が、実は嫌がられる事をしていたのね。それに気づいた時悲しい!お父さんの言葉がすごく印象的。私は最初に紹介してくれた「ゾンビランド」が気になってしょうがないわ 笑
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