レディ・プレイヤー1
『レディ・プレイヤー1』(原題: Ready Player One)は、私にとってスティーブン・スピルバーグ監督の「オタク心を全力でくすぐる」最高の冒険ファンタジーで、何度観ても興奮と懐かしさが止まらない作品です。2018年の映画で、アーネスト・クラインの小説を原作に、2045年の荒廃した現実世界で、仮想現実「オアシス」に没頭する若者たちが、創始者ジェームズ・ハリデーの遺した巨大なイースターエッグを探すレースに挑むストーリー。
まず圧倒的なのは、80年代~90年代のポップカルチャーが画面いっぱいに溢れかえるビジュアル。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン、『シャイニング』のオーバールックホテル、『AKIRA』のバイクチェイス、『インディ・ジョーンズ』のトラック、『ゴジラ』、『ロボコップ』、『アイアングラント』…もう数えきれないほどのオマージュとカメオが詰まっていて、オタクなら「ここにこれ!あそこにこれ!」って叫びながら観ちゃう。スピルバーグ本人が自分の作品をリスペクトしながらも、ちゃんと新しい物語に昇華させてるのが天才的です。
主人公ウェイド・ワッツ(タイ・シェリダン)の成長物語もすごくいい。現実では貧しくて孤独な少年が、オアシス内でアバター「パーシファル」として仲間(アート3ム、アキレウス、ダイアナ)と出会い、恋をして、巨大企業IOIの陰謀に立ち向かう。現実と仮想の境界が曖昧になる中、「本当の自分とは何か」を問いかけるテーマが、意外と深くて胸に響くんです。特にラストの「現実を選ぶ」選択は、感動的で涙腺が緩む。オリヴィア・クック演じるアーティ3ム(サマンサ)の強さと優しさも最高で、二人の関係性が自然でキュンとする。
アクションシーンはもう神レベル。オアシス内の大規模バトルや、レースシーン、キングコングvsメカゴジラみたいなカオスが、映像の洪水で目が離せない。音楽も80年代ヒット曲がバンバン流れて、ノスタルジーとアドレナリンが同時に来る。ベン・メンデルソンの悪役ノーラン・ソレントは、典型的な企業悪役だけど、ちゃんと憎たらしくてスカッとする。
もちろん、原作ファンからは「カットされた要素が多い」「オマージュのチョイスが偏ってる」って声もあるけど、私にとってはスピルバーグが「これが俺のオタク愛だ!」って全力でぶつけてきた映画として、完璧に心を掴まれたんですよね。観終わったあと「オアシスに入りたい…」って本気で思っちゃう。