J.T.Hammer
2025/08/30 22:05
見栄えに乏しい日本版ディスクのジャケット
これまで五千円に近い価格だったミケランジェロ・アントニオーニ監督作品「赤い砂漠」の4Kレストア・ブルーレイ盤がここにきてスペシャルプライスで提供され(版権切れが迫っているための措置?)、以前の約三分の一(アマゾン価格)ほどに値下げされていたので早速購入した。届いた商品を手に取りまず思ったのは何と味気ないジャケットなんだろうと云うこと。まるで担当者が御座なりにPCで作製したかの如き凡庸さ(意図的なのかは分からぬが映像写真はフォーカスがかかっていてボヤけている有様)である。アントニオーニ初のカラーフィルムにして彼のミューズたるモニカ・ヴィッティと組んだ「愛の不毛」四部作のトリを飾る「赤い砂漠」には数々の印象深いショットが含まれるだけに本作に対して思い入れを持つ小生の方が素人なりに熟考を重ねてもっとマシなものを仕立てられそうな気がしてならない。この例に関わらず日本版ソフトのパッケージは大変デザイン性に優れた米国クライテリオン社の製品などに比べると落胆させられる場合が多い。コスト削減を始め様々な内部事情はあろうが販売会社にはもっと装丁にも力を注いでほしいところだ

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