ストーリー

「トーマス・クラウン・アフェアー」（1999年）のサウンドトラックは、ジョン・マクティアナン監督のクライム・ロマンス映画を彩るビル・コンティのスコアと選曲が特徴。ピアース・ブロスナンとレネ・ルッソ演じるトーマスとキャサリンの知的な駆け引きを、コンティのジャズとオーケストラが融合した音楽がスタイリッシュに表現。「Main Title」は、軽快なリズムで美術品強盗のクールさを、「Glider Pt. 1 & 2」はグライダー飛行の自由を強調。スティングの「Windmills of Your Mind」は、1968年版へのオマージュとして、円環的なメロディで心理戦を彩る。ウィントン・マルサリスのトランペットやニーナ・シモンの「Sinnerman」も、ニューヨークの洗練された雰囲気を強化。全体として、映画のセクシーでスリリングな世界観を音で体現した名盤で、単体でもジャズとポップの魅力が楽しめる。リメイクやノワール愛好家に最適。