DISCASレビュー

『アス』（2019）は、ジョーダン・ピール監督によるホラー・スリラー。ウィルソン一家（ルピタ・ニョンゴ、ウィンストン・デューク、エリザベス・モス、ティモシー・シャラメ）がビーチでの休暇中、家族全員の「影」の分身と遭遇し、恐怖の闘いに巻き込まれる。社会階級やアイデンティティを象徴する二重性のテーマ、ニョンゴの圧倒的な演技、ピールらしいユーモアと不気味さの融合が魅力。視覚的・音響的な演出は鮮烈だが、テーマの解釈が難解で賛否両論。社会派ホラーや心理スリラー好きにオススメ。