カッツ
2025/12/16 07:33
眼下の敵
1957年/アメリカ=西ドイツ合作/監督:ディック・パウエル
本作は、第二次世界大戦の大西洋を舞台に、アメリカ海軍の護衛駆逐艦とドイツ海軍の潜水艦(Uボート)の死闘を描いた戦争映画である。主演はロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンス。敵味方双方の指揮官が冷静な知略と勇気をもって戦いに挑む姿が中心に据えられている。
作品の魅力は、単なる戦闘描写にとどまらず、互いの立場を超えて人間的な尊敬の念が芽生える過程にある。海上と海中で繰り広げられる緊張感あふれる攻防は、観客を最後まで引き込む。
結末ではアメリカ側が勝利を収めるが、ドイツ側の指揮官の冷静さや誇り高さも強く印象に残る。勝敗の行方以上に、戦争という極限状況で人間性がどう描かれるかが本作の見どころであり、単なる勝者と敗者の物語ではない余韻を残す。
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