オーバー・ザ・トップ / サントラ洋画オリジナル

「オーバー・トップ」（1987年）のサウンドトラックは、M・ゴラン監督のスポーツ・ドラマ映画を彩るジョルジョ・モローダーのエレクトロニックスコアと80年代ロックのコンピレーションが特徴。シルベスター・スタローン演じるトラック運転手リンカーン・ホークの腕相撲と父子再会を、ケニー・ロギンスの「Meet Me Half Way」（主題歌）が情感豊かに演出し、Sammy Hagarの「Winner Takes It All」（エディ・ヴァン・ヘイレン参加）、Asiaの「Gypsy Soul」、Eddie Moneyの「I Will Be Strong」、Robin Zanderの「In This Country」などがエネルギッシュに強調。モローダーの「The Fight」はインストゥルメンタルで緊張感を高める。全体として、映画の熱血とノスタルジックな雰囲気を音で体現した名盤だが、単体では一部曲が映画の文脈に依存する印象も。80年代サウンドトラックファンに最適。