DISCASレビュー

カッツ
2025/12/11 08:02

ダニエラという女

モニカ・ベルッチは『マレーナ』(2000年)で少年の憧れを一身に受ける若き未亡人を演じたが、本作では宝くじを当てた冴えない中年男に言い寄られる娼婦役を担っている。いずれの作品でも、彼女は男性から憧れられる「性の対象」として描かれている点が共通している。

『マレーナ』出演時が35歳、本作では39歳。ややふっくらとした体つきになり、少し崩れた印象が逆に艶やかさを増しているのが印象的だ。物語自体は単純で、女性観客には物足りなく感じられるかもしれない。しかし、軽妙な展開はいかにもフランス映画らしいコメディの味わいを持っている。

ストーリーの深みよりも、ベルッチの存在感を楽しむ作品といえるだろう。彼女のファンにとっては見逃せない一本である。

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