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【実話】香港を丸のみにする男と、守る男

オンライン試写にて、1月24日(金)に公開の最新作映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』をひと足先に鑑賞させていただきました

メインキャストは、『インファナル・アフェア』シリーズ以来、20年ぶりのタッグとなる
トニー・レオンアンディ・ラウ

監督・脚本を務めたのは、同じく『インファナル・アフェア』シリーズの脚本を担当した
フェリックス・チョン

本作は、1983年に実際に起きた「キャリアン・グループ事件」を元に
大規模な金融詐欺事件を描いた物語で、

めまぐるしく移り変わる60年代から90年代の香港を舞台に、
とある2人の男がそれぞれの、“野望”を追い求める姿を
凄まじい疾走感とともに映し出したクライムドラマ

今回は、無一文から、香港を丸のみするほどの富を瞬く間に手に入れた凄腕詐欺師のチン(トニー・レオン)と、そんな彼をどこまででも追い詰めていく捜査官のラウ(アンディ・ラウ)の執念が激突した映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』をご紹介します

©2023 Emperor Film Production Company Limited All Rights Reserved

『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』
2025年1月24日公開 126分
原題:金手指
監督・脚本:フェリックス・チョン
『インファナル・アフェア』シリーズ(脚本) 
出演:トニー・レオン、アンディ・ラウ、
シャーリーン・チョイ、サイモン・ヤム、カルロス・チェン、
マイケル・ニン、フィリップ・キョン
アレックス・フォン、タイ・ボー、チン・ガーロウ

 

「得意を生かせ、香港で夢をみてる暇はない」

©2023 Emperor Film Production Company Limited All Rights Reserved

土木技師として人の役に立ちたいと東南アジアへ渡ったチン(トニー・レオン)

しかしまるっきり当てがはずれ、思いのほか借金を背負い、無一文となってしまう

そんな彼が逃げるようにして向かった先は、1972年当時、英国の統治下であった香港だった

「ここでなら夢がみられるかもしれない」

 

期待を胸に仕事を探していたところ、不動産を営むツァンから運よく“ある役割”を任されることとなる

それは、「ニセモノの富豪になりすまし、土地を買うのをためらっている裕福な客の前に現れ、

その土地を買うふりをして、相手を焦(あせ)らせる」という、いわゆるダミーの顧客を演じるというものだった

真っ白なスーツにサングラス、片手には葉巻

あからさまに“持ってる”装いで、堂々と嘘をつき通したチンは、見事にその仕事を成功に収める

「得意を生かせ、香港で夢をみてる暇はない」

 

ツァンからそう告げられ、詐欺師として生きて行く事を決意したチンは

水を得た魚のように才能を発揮

あっという間に大富豪への階段を駆け上がっていくのであった

「捕まえるまで、帰ってこないで」

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正義感と誇りを持ち、ICAC(公務員の汚職や、民間企業での不正を摘発、処分することができる機関)

としての職務を全うするラウ(アンディ・ラウ)は、

急激な速さで、香港最大の巨大企業へと登り詰めたチンの会社を、長年に渡って調査し、

ついに収賄、詐欺、不法入国としての証拠を手に、意気揚々と令状を叩きつける

しかしながら、身柄を確保できたのも束の間、決定的な罰が下る事はなく

あっさりと釈放を余儀なくされてしまう

熱心にチンを追うあまり、家族との時間が取れず、愛想を尽かされる寸前のラウだったが

「(チンを)捕まえるまで帰ってこないで」

 

家族のこの言葉を受け、更に決意が固まった彼は

巧みかつ、強運の持ち主であるチンを、何としてでも牢屋に入れるべく、

さらなる年月をかけ、じわじわと闇の核へと迫っていくのであった

🐈ここミロポイント🐾

©2023 Emperor Film Production Company Limited All Rights Reserved

元々は素朴な土木技師だったチンが自分の「特技」に気付き、
“夢”と引き換えに良心を捨てることを静かに決意するという、少し切なげな背景がありながらも、
それを微塵も感じさせない圧倒的な横暴、冷徹ぶりは圧巻

また、最初はチンとアシスタントの二人だけだった小さな会社が、
あっという間に香港最大の巨大企業に成長していくスピード感満載な描写は
ある種のサクセスストーリーを観ているかのごとく勢いがあって爽快で、
不謹慎ながら、まるで香港ドリームを疑似体験しているような感覚になってしまうほどでした

©2023 Emperor Film Production Company Limited All Rights Reserved

「重要なカギ」を握るチンの仲間たちの存在感も色濃く、
どのようにして詐欺に加担するようになっていったのか、
つまり、「どうやってチンが皆を口説いていったのか」という部分も大きな見どころとなっており、
「ビジネスにおいて、いかに堂々と振舞うことが重要か」ということを、皮肉にも
チンに叩き込まれたような、そういった学びも得たような気になってしまう物語でもありました

そんなチンと対照的に描かれた、愛する家族を、国を、守るため、捜査に尽力するICACのラウ

あと一歩、というところでいつもチンを取り逃がしてしまう背景には、ラウの力不足というよりも
香港の歴史の中でも、特に移り変わりの激しかった70~80年代という時代色が
大いに影響しているといった印象も強く受けました

激動の時代の最中であっても、ラウが決して捨てなかった信念とはー。

©2023 Emperor Film Production Company Limited All Rights Reserved

信じがたいほどに大胆な「巨大詐欺事件」を描いた『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』

まばたきする度に一瞬で天国から地獄へ、はたまた地獄から天国へと状況が変わっていく
ダイナミックな闘いを、ぜひ劇場で目撃ください

 

『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』は2025年1月24日(金)より公開

 

 

『ゴールドフィンガー 巨⼤⾦融詐欺事件』 
監督・脚本 フェリックス・チョン『インファナル・アフェア』シリーズ(脚本)、『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』(監督)
プロデューサー ロナルド・ウォン
エグゼクティブ・プロデューサー アルバート・ヤン、ジェン・ジーハオ、アレックス・ヤン
出演 トニー・レオン、アンディ・ラウ、シャーリーン・チョイ/サイモン・ヤム、カルロス・チェン、マイケル・ニン、フィリップ・キョン、アレックス・フ ォン、タイ・ボー、チン・ガーロウ
2023 年/⾹港・中国/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題 ⾦⼿指/英題 The Goldfinger/126 分/G/字幕翻訳 神部明世
©2023 Emperor Film Production Company Limited All Rights Reserved
提供 カルチュア・エンタテインメント、博報堂 DY ミュージック&ピクチャーズ
配給 カルチュア・パブリッシャーズ
宣伝 スキップ
公式サイト https://www.culture-pub.jp/goldfinger
公開表記 2025 年 1⽉24⽇(⾦)TOHO シネマズ⽇⽐⾕ほか全国公開

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