死亡特急
死亡特急
製作年 2005年
監 督:ティータード・クエスター
脚 本:ディーター・タルノウスキ
製 作:ハーマン・ヨハ
出 演:アーノルド・ヴォスルー/マチウス・ランドヴェーア/
ステファン・ビーカー/ケン・ボーンズ

修行院で静かな祈りの日々を送る修行僧ラスコ。
ある日先輩の修行僧、マチウスとグラウディウスとともに、聖なる地ルルドへ向かうことになった。ルルド行きの列車は修行僧や尼僧、ミサを求めた巡礼者たちで溢れていた。

そんな時、教皇庁より、大量殺戮可能な殺人ウィルスを強奪した犯人たちが、姿を隠すため修行僧に扮し巡礼列車にまぎれ込んだと、マチウスとグラウディウスのもとに知らされる。実は彼らは、極秘エージェントであり、教会と教皇を守る指名を受けていたのであった。

走り続ける列車のなか、ウィルスを取り戻すため、強盗たちと交戦するがマーシャルアーツの達人である強盗たちに破れ、瀕死状態に。列車の異変に気づいたラスコは、二人を探しに行くが間に合わず、マチウスは教皇からの使命をラスコに託し、死んでしまう。

特殊部隊だったラスコは、戦場で深い傷を負い修行院に助けを求め、そして二度と戦うことはしないと誓ったのだが、残された乗客の命を守るため高速列車の中、再び戦いを選択した。

マーシャルアーツの達人を倒し、爆弾が仕掛けられた列車を切り離したラスコは、車輪にスパナを噛ませて減速すると、建物を緩衝材にして暴走する列車を止めた。
滅茶苦茶な内容なのだが、爆破シーンが本物で、列車と救急車の衝突シーンも本物。近年の作品にしては相当豪快な作品と言える。
基本的にはイケメン主人公のラスコと
敵のボスキャラばかりが目立つ「ファイト映画」です。

ラスコと共に悪に挑むデブ先輩(グラディアス)が、実はデキる男で、だけどところどころユーモラスなのが最高です!
ドイツはナチスの反省から救国のヒーローを禁止されていた時代があり、主人公を魅力的な人物(ヒーロー)として描くことが出来ないことがあり、「ヒーローにしなくては映画として成り立たない」のに出来ないという爽快感に欠ける作品があります。
意外と評価低いけど、私は最初から最後まで楽しめました。もちろんツッコミどころはいくつもありましたけど、終始見入ってました。派手さもなく、ドンパチも市内でのカーチェイスや爆破ものも、最近のアクション映画では少なめだけど、それでも面白かった。
普通に観るのであれば観て損はない!