万年ワンパク男の子による大迫力映画『マッドマックス:フュリオサ』
みなさんこんにちは
椿ですっ
先日超話題作
『マッドマックス:フュリオサ』
のジャパンプレミアにて、映画を一足早く拝見して参りました!
椿、あまり試写会というのに行ったことがない。
おまけにジャパンプレミアなる、大きな行事となるとなおさら。
これだけの規模の試写会に行くのは、もう何十年も前の『インデペンデンスディ』を、今は亡き中野サンプラザで見て以来。
正直ド緊張で、ドレスコードがあるのか!?とか、中で何か飲み食いしてもよいのか?とか、いろいろ心配になっておりました。
会場はグランドシネマサンシャイン池袋。ここのIMAXレーザーなんちゃらなスクリーンの広大さと美しさに圧倒されるのだけど、いやまぁ、そりゃまぁ、当たり前なんだけど、すごい人の数!!『シンウルトラマン』の樋口真嗣監督とかいたり、高橋ヨシキさんのような映画Youtuber、あと映画のイベントや、Discover usのイベントでお顔を合わせたような方々まで大勢いらっしゃっていて(コミュ障オヤジは声かけられないのよ・・・)、いや、映画のお祭りだなっ!という感じでしたっ。
お祭りにふさわしい映画
まだ公開前ですから、映画の内容には触れないでおきますが、公式サイトのあらすじとしては・・
『世界崩壊から45年。バイカー軍団に連れ去られ、故郷や家族、人生のすべてを奪われた若き日のフュリオサー 改造バイクで絶叫するディメンタス将軍と、鉄壁の要塞を牛耳るイモータン・ジョーが覇権を争う「MADな世界(マッドワールド)」と対峙する。』
怒りの戦士フュリオサよ!復讐のエンジンを鳴らせ!
とのことでございます。
そう、本作は、70年代後半から80年代、スクリーンを席捲した『マッドマックス』シリーズをずっと監督してきたジョージ・ミラーが2015年に自らメガフォンをとったリブート版マッドマックス
『マッドマックス 怒りのデスロード』
の前日譚の物語。
【怒りのデスロード】
核戦争で崩壊してしまった世界で資源を奪い合いの中、勝ち残りある地域を支配していたイモータン・ジョー。元警察官のマックスは放浪中、ジョーの部下に襲われ車(愛車V8インターセプター)を奪われたうえ、ジョーの配下のウォーボーイ(放射能により体中を汚染された者達。洗脳されジョーのためなら命も投げ捨てる絶対服従の兵たち)のむしばまれた体の汚染を和らげるための「血液袋」としてとらわれる。
ジョーの腹心フュリオサ・ジョ・バッサ大隊長はジョーを裏切り、子孫繁栄のために囲っていた5人の女性を解放するため、彼女たちをつれ逃走。怒り狂ったジョーは大群を動かしフュリオサの後を追う。マックスはその騒動に巻き込まれ、やむなくフュリオサの仲間となる。
圧倒的不利な状況化で、マックスとフュリオサはどうジョーの大群と闘っていくのか!!
といった話。
本作、めちゃめちゃ面白く、リブート作品としては『スターウォーズ ローグワン』と並んで旧作のファンも納得の素晴らしい出来となっています。
この作品の核となるのがジョーの腹心だったフュリオサ・ジョ・バッサ大隊長。彼女の行動力と判断力の素晴らしさから、ジョーより篤い信頼をおかれていたフュリオサが、何故彼を裏切ったのか、彼女の真の目的は何なのか?
『マッドマックス』というタイトルがついているものの、マックスの扱いは添え物みたいになっていて、実質フュリオサの物語となっています。
これはフュリオサを演じた、名女優シャリーズ・セロンの素晴らしい演技に寄るところもかなり大きいものでした。非常に力強く、明晰な女性の大隊長。物語の中盤までほぼ囚われの身のマックスとは違って、かなり魅力的に描かれており、カメレオン女優の面目躍如たる、シャリーズ・セロンの美しくもかっこよい姿に魅了された人も多いのではないでしょうか。
非常に物語の構成もしっかりしていて見ごたえのある作品なのです。
がっ、
実は椿、ちょこっと物足りなかった・・。
ストーリーや人物描写がしっかりしているので、その分ちょっと長く感じてしまいました。
まぁ、どうせ、椿なんて『マッドマックス』シリーズで一番好きなのはディストピア感とド派手はアクションでぶっ通した『マッドマックス2』だし、どうせなら、出来の悪い亜流作品、例えば『マッドライダー』とか『バトルトラック』なんて言った作品が大好きだったりするのでその「映画眼」は大したことないのですけども
なんか、もっともっと暴れまわっていいんじゃん!!
と感じてしまったのも正直なところ。マックス、おい、お前どうした!?と思っちゃった・・。
いや、でも、凄いんですよ!暴れまわってた。決してつまらないのではない、かなり面白かった!
それなのに、もうひと超えを期待するなんて、贅沢ですよね・・・。
そんな中、公開が発表された『マッドマックス:フュリオサ』!!
おおっ、えっ??マッドマックスなのに、マックスは降板?主役はフュリオサ??
まぁ、仕方ないかっ。あれだけ、カリスマ度を発揮してるキャラクターなら、物語を乗っ取られても(笑)やむをえまいか・・。シャリーズ・セロンの演技力からすれば、物語を支配するのも容易・・・
んっ??
シャリーズ・セロン、出ないの??
誰?フュリオサは??
えっ!?
アニャ・テイラー=ジョイ!!??
てばよ?
『ラストナイト・イン・ソーホー』にでてた、あの華奢な女優さん???
あの細っくって、目がくりくりしてて、とーてもチャーミングなあの彼女が??
いやっ
ムリっしょ・・・・。
ジョージ・ミラーもとうとう自分の権力かさに着て、自分好みの女優さんをキャスティングしたなぁ・・
そう思ってしまいました。
しかも、上映時間148分!?
長い!!!
アクション映画にそんな時間は要らないだろ!
こりゃ、「これが監督の描きたかった人間ドラマじゃぁ!!」と言わんばかりにダラダラ時間を過ごさせられるのか・・。
はい、椿のいつものダメな思い込みが首をもたげてしまいました・・・。
椿・・・
絞首刑ものです・・。
アニャ様、ミラー様
ごめんなさいっ
こりゃ、すごい映画だわ・・。
物語はフュリオサがどうしてジョーの右腕となったのか?までの経緯が語られ、そこで、どんな目的をもって行動してきたのがきちんと語られるのですが、それは全編、激しいまでのアクションがきちんと下敷きとなっているのです。
だから一瞬も弛緩するところがない。全編ほぼ見せ場。
148分という長い時間を幾度にもわたるカーチェイス、いやカーチェイスなんてものじゃないなぁ・・。なんというか、
超重量級メカニックバトル
とでもいえばいいか、「公式」のいう“バイカー”なんて比じゃない、重量級の戦闘集団による非常にスケールの大きな闘いが展開されます。ただのバイカー、暴走族、みたいなの想像してはいけません。轟々とした大軍団。
非常に巨大でメタリックなトラック!
急角度の砂丘をものともせず上ってゆくバギー!!
うなるバイク!!
どれをとっても、オトコノコの胸を熱くさせるメカメカメカ!!!!!
今回の戦闘シーンに厚みが増したのは、やはり悪役、非常に魅力的なヴィラン達の登場、そして彼らが三つ巴の戦いを展開してゆくところがかなりの見ごたえを作品に与えています。
大要塞を作り上げて支配しているイモータン・ジョーの一味と、それを襲撃しようと企むディメンタス将軍。彼らの対決を煽りつつ参戦するフュリオサ。
イモータン・ジョーは相変わらず不気味で、顔のほとんどをマスクで隠している。そこからのぞく鋭い眼光は強大な指導者としての迫力がにじみ出ています。前回は子孫を残すための妻、奪還のために全軍を追跡させるような感じで、いまいちその辺の説得力が、自分の中で消化できず、ジョーの仲間の「女ごときに追いかけっこして・・」みたいな台詞に、つい納得してしまったのですが、今回は、侮れない敵ディメンタス将軍の登場で、非常にスリリングな展開となっています。
そのディメンタスは、イケメン、筋骨隆々のナイスガイですが、やってることは本当に頭の悪い、力だけで暴走してしまうような荒くれ支配者。この男くささが魅力でもあるヴィランで、彼と仲間たちの存在が本作を、非常に面白いバトル作品としてくれています。
そして今回はフュリオサにある人物が相棒として加わりますが、彼、『怒りのデスロード』のマックス以上にマックス臭が出てる!!非常に寡黙で頼り甲斐のある男。これはかなりかっこよい!
そしてやはりアニャ演じるフュリオサ!戦闘能力の強さ、復讐に熱く燃え滾るものを持ちながら、冷静沈着に物事を見通す力。求めていたヒーロー像が彼女に集約されています。あのチャーミングなくりくりお目めが、キリっと、ぎょろっとした、まさに「眼光」が見える眼差しで、なるほど、ミラー監督は、その辺も見越して彼女を起用したのか!!と納得させられました!
やってくれたぜぇ!!僕らのジョージ!!僕らのミラー!!!
いい映画作家はいつまでも子供の心を持ってる、なぁんて思っちゃったりしてる椿。現にスピルバーグなんかは永遠の少年のようでありますが、ジョージ・ミラーは永遠の悪ガキンチョ!か、メカのプラモデルとか一所懸命作って、それらの動く姿を夢想するワンパク坊やかなぁ・・。
そんな熱い想いを、齢80になろうかというお爺さんが、まったく昔と変わらない熱量で作り上げた傑作
『マッドマックス:フュリオサ』
5月31日より全国の劇場で公開となります!!
この熱い物語、
これは絶対絶対絶対、映画館で見るべき作品です!!
配信や円盤発売を待とうとせず、
ぜひぜひぜひひひひひひひ
劇場にて体験せよっ!!!
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投稿を表示椿さんいらっしゃったんですね!!僕見かけました?笑 「椿さん✖️MADMAX」が新鮮過ぎて、ちょっと嬉しいです(笑)僕も書きますね😁
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投稿を表示こんにちは。この映画は映画館ではパスかな、って思っていたのですが、椿さんの熱量のあるコラムで俄然みたくなりました!
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