カッツ
2025/10/19 07:17
レッドオクドーバを追え
トム・クランシー原作のCIA分析官ジャック・ライアンシリーズの一作。物語は、ソ連の最新型原子力潜水艦がアメリカへ亡命を試みるという緊迫した状況の中で展開される。艦長の真意を知らないアメリカとソ連が、それぞれの思惑で動き出し、冷戦下の緊張感が巧みに描かれている。
原潜の艦長を演じるショーン・コネリーは圧倒的な存在感を放っているが、ライアン博士役のアレック・ボールドウィンにはやや物足りなさを感じた。個人的には、後に同役を演じたハリソン・フォードの方が、より説得力のあるライアン像を体現できたのではないかと思う。
潜水艦を舞台にしたサスペンスが好きな方には、ぜひ一度ご覧いただきたい作品である。軍事的緊張と心理戦が交錯する展開は、今なお色褪せない魅力を持っている。
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