DISCASレビュー

『サイレントヒル：リベレーション』（2012年、原題：Silent Hill: Revelation 3D）は、M・J・バセット監督によるホラー映画で、2006年の『サイレントヒル』の続編であり、ビデオゲーム「サイレントヒル3」をゆるく基盤にしている。ヘザー・メイソン（アデレイド・クレメンス）が、養父ハリー（ショーン・ビーン）の失踪と悪夢に導かれ、カルト教団「オーダー」とサイレントヒルの悪魔的な世界に立ち向かう物語。キット・ハリントン、キャリー＝アン・モス、マルコム・マクダウェルらが出演。ゲームの雰囲気（霧、クリーチャー、マネキンスパイダーなど）は再現されているが、ストーリーは単調で、3Dギミック（剣の突き出しなど）やジャンプスケアに頼りすぎ。最初の『サイレントヒル』の不気味な心理ホラーを期待すると物足りなく、プロットの矛盾（カルトの設定変更）や説明過多の「プロットダンプ」が批判される。