DISCASレビュー

『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士 ケルディオ』（2012）は、ポケモン映画シリーズの第15作で、ベストウイッシュシリーズの2作目。イッシュ地方を旅するサトシたちが、聖剣士を目指すポケモン・ケルディオ（声：中川翔子）と出会い、氷と竜の伝説のポケモン・キュレム（声：高橋克典）の怒りに立ち向かう冒険物語。ケルディオが師匠である聖剣士（コバルオン、テラキオン、ビリジオン）と共に成長する姿が描かれる。

ケルディオの勇敢さとキュレムの圧倒的な迫力が魅力で、イッシュ地方の鉱山や凍てつくバトルシーンがダイナミック。テーマは「勇気と成長」で、ケルディオの未熟さから仲間との絆を通じて強くなる過程が心温まる。ストーリーは子供向けに分かりやすく、アクション重視だが、敵の動機や深みがやや薄いとの声も。中川翔子の主題歌「Memories」が爽やかで作品にマッチ。ポケモン映画のバトルと友情を楽しみたい人にぴったり。