皆さんこんにちは！
『ポップコーン片手に🍿』 かこです。
 

今回私が紹介する映画はこちら、
ヘアコンテスト会場で起きた殺人事件を巡り
次々に悪意が広がる群像ミステリー
『メドゥーサ　デラックス』
足止めされた会場内に犯人がいるとしたら…

監督／トーマス・ハーディマン
主演／クレア・パーキンス
ルーク・パスクァリーノ
アニタ＝ジョイ・ウワジェ

ーあらすじー
一流美容師たちによるヘアコンテスト会場を舞台に贈る異色の群像ミステリー。会場で優勝候補と目されていたカリスマ美容師が殺され、ライバルの美容師やモデルなどコンテスト関係者たちが容疑者として会場に足止めされる中、彼らの間で事件の真相を巡って様々な噂や憶測が入り乱れ、次第にそれぞれの人間模様が浮かび上がってくるさまを描く。

◆ 美容師モスカの変死
ヘアモデルのティンバが席を離れた数分の間に担当のカリスマ美容師モスカが殺害されてしまう。彼は頭皮を剥がされるという、あまりにも酷い姿で発見された。足止めされた会場内に緊張感が走ります。衝撃的な事件から始まりますが、本編に警察が登場したり、直接遺体が写ることはありません。コンテスト関係者の会話劇で進んでいきます。その一連の様子を犯人判明までワンショットで撮影しています。

◆ 広がる悪意
日本版ポスターにもあるように、本作のキーワードは"悪意は広がる"
身近で起きた殺人事件が原因で、会場内にいる美容師、モデル、主催者、警備員にまで次々に向けられる疑惑の目。
この中に殺人鬼がいるかもしれない？！
憶測が悪意となりライバルに向けられ、悪意の連鎖が次々に広がる様子を描いています。

◆ LGBT
本作はLGBTを描いているのも特徴的で、被害者モスクは同性愛者。
赤ちゃんを迎え、恋人のアンヘルと幸せな家庭を築くはずでしたが、これまでの人間関係とは一切関係ない人物がそれを狂わせていきます。
実はその人物が犯人。登場人物たちは、憶測の中に根拠を見つけようと夢中で気づいていませんが、きちんと伏線も描かれています。

◆ワンショット撮影
一応ワンショット撮影だと思います。
回想シーンがないため想像力も必要ですが、登場人物を襲う悪意とともに、関係性が明らかになる脚本が秀逸！ワンショットの時間経過の演出も賢く、カメラが密着、常に監視されているようで逃げ場のない様子に恐怖を感じます。
とは言っても舞台がヘアコンテストなので、モデル達は華やかな衣装と斬新なヘアスタイルです。その点は目から楽しめます。

日本版ポスターにもあるように、本作のキーワードは"悪意は広がる"
何か良くないことが起きたとき、仲間うちで勝手な推理をして近くにいる人に疑いの目を向けたり、過去の出来事を掘り返し確信に結びつけてしまう事はありますか？
本作は狭い場所で起きた殺人事件に対して、その推理が悪意となりライバルに向けられ、悪意の連鎖が次々に広がる様子を描いています。
 

冒頭からカリスマ美容師モスカが頭皮を剥がされた酷い状態で見つかるというショッキングな内容ですが、本編に警察が登場したり、直接遺体が写ることはありません。コンテストの関係者の会話劇で進んでいきます。その一連の様子を犯人判明までワンショットで撮影しています
 

事件が起きた時に会場にいたのは主催者とコンテストに出場する予定だったライバル同士、そして会場の警備員。
登場人物をカメラが密着するように追い、向けられる悪意と共に関係性を明らかにしていきます。悪意が充満した空気と、ワンショット撮影なので常に現場にいる感覚がリアル。逃げ場のない感情が重くのしかかります。
 

本作はLGBTを描いているのも特徴的で被害者モスクは同性愛者。恋人のアンヘルと幸せな家庭を築くはずでしたが、これまでの人間関係とは一切関係ない人物がそれを狂わせていきます。その人物が実は犯人。関係者達は悪意に立ち向かおうしてと気づいていませんが、きちんと伏線も描かれています。
でも舞台がヘアコンテストなので、モデル達は華やかな衣装と斬新なヘアスタイル。そこは目から楽しめます。
 

想像力を必要とする脚本は秀逸です。
ハプニングが起きたときに出る人間の本性を覗き見したような映画。逃げ場のないワンショット撮影の中、犯人探しをしてみるのはいかがでしょうか。
ここまで読んで頂きありがとうございました！