DISCASレビュー

ゴッサム・シティの若きブルース・ウェイン（ロバート・パティンソン）は、バットマンとして2年目の活動中。連続殺人犯リドラー（ポール・ダノ）の謎を追う探偵劇が展開する。セリーナ・カイル（ゾーイ・クラヴィッツ）との化学反応、マイケル・ジアッキノの重厚な音楽がゴッサムの陰鬱な美を際立たせる。3時間、ノワールの緊張感とブルースの内面の葛藤が心を鷲づかみにする。バットマンの「復讐から希望へ」の旅が、魂に深く響く傑作だ。