DISCASレビュー

アレクサンドル・デスプラの「カサノバ」のオリジナル・サウンドトラックは、ヴェネチアの仮面が誘惑の夜に舞うような、華やかでロマンティックな音の冒険。ラッセ・ハルストレム監督の恋愛コメディに寄り添い、バロック風の弦楽と軽快なハープシコードが、カサノバの恋の駆け引きと18世紀の華麗な世界を抽象的に描き出す。フルートの優雅な調べが情熱のときめきを呼び、ブラスの明るい響きがカーニバルの喧騒を彩る。抑制されたリズムは秘密の逢瀬を、流麗なメロディは愛の喜びをそっと抱きしめる。TSUTAYA DISCASでこのディスクをレンタルすれば、仮面の裏で心が踊る、魅惑的で優美な音の物語が広がる。