永遠の推し俳優!ウィレム・デフォー出演作品5選!
どうも。
疾風怒濤のレビューマシン
じょ〜い小川です!
アイコンの写真の黒眼鏡、実はアレ、3Dメガネなんですよ(笑)。3Dメガネにくわえタバコだけでいかつい写真になるんですよね、不思議ですよね。
さて、Discover usへの参加が激遅だったこともあり、過去のお題が色々まだあって、その中で己の好きな映画の傾向が伝えられ、尚且つ書きやすそうだったので、今回「私の推し俳優」をチョイスしてみました。
好きな俳優、そりゃ色々いますが、
メジャー過ぎず、マイナー過ぎず、
あと取材とかで会ったことがない、現役の俳優、もしかしたらワンチャンで取材出来たらマンモスうれピー、テンション爆上がり、
そんな俳優がいるかな……って考えたら、
いました。
ウィレム・デフォー
映画ライター、それも記者会見取材やインタビューでそれなりに会いたい俳優に会ってきた。
かと言って、ボクは小者なので超大物、
例えばロバート・デ・ニーロやアル・パチーノ、リチャード・ギア、クリント・イーストウッド、日本の俳優で言えば渡辺謙、香川照之あたりはさすがにない。そりゃ、会いたいさ。「取材やります?」と言われたらテンション爆上がりですよ。
けど、「私の推し俳優」かと訊かれるとなんか違和感がある。それはただ単に会いたいだけであって、「推し」とは違うんじゃないか?ということで、超大物系は除外。
では、ここはやはり独自マイナー路線か、とも考えたけど、
読者が
「え?誰?」
という俳優を選ぶのも何か違う。
そこで、
・好きな俳優( 当然の条件)
・読者が知っている方が多い
ということで考えると、
ここはやはりウィレム・デフォーになる。
選んだ決め手:出演作品に名作が多い
とにかくウィレム・デフォーの出演作品には名作が多い。
『ストリート・オブ・ファイヤー』、『プラトーン』、『アメリカン・サイコ』、『スパイダーマン』、『ライフ・アクアティック』、『インサイド・マン』、『ニンフォマニアック』、『オリエント急行殺人事件』、『アクアマン』、『ライトハウス』、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、『ノースマン 導かれし復讐者』など、筆者が好きな作品において存在感が強いのがウィレム・デフォーであるが、
今回はそんな中から5選ピックアップしました。
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1.『 マンダレイ』(2005年)
日本公開は2006年3月で、ラース・フォン・トリアー監督の「アメリカ合衆国 - 機会の土地」三部作の二作目に当たる作品。前作『ドッグヴィル』の続編であり、ヒロインのグレース役をニコール・キッドマンからブライス・ダラス・ハワードに、グレースの父役をジェームズ・カーンからウィレム・デフォーに変更しつつ、クロエ・セヴィニーやローレン・バコール、ジェイミー・デイヴィスといった脇役( 役柄は違う)とナレーターのジョン・ハートは同じという作品。
『ドッグヴィル』において僅かな出番ながら終盤で娘グレースとの会話が印象的だったジェームズ・カーンの役をウィレム・デフォーじゃかなり違うんじゃないかと思いきや、ちょい反抗気味な娘グレースを嗜める図式は同じでそれほど変わりない雰囲気を作り出している辺りはウィレム・デフォーならではかも。以降、ラース・フォン・トリアー監督作品の常連俳優になる所からしても、この僅かながらの出番の『マンダレイ』のウィレム・デフォーを見て頂きたい。
2.『アンチクライスト』(2009年)
そしてまたまたラース・フォン・トリアー監督作品から。
2005年の『マンダレイ』でラース・フォン・トリアー監督の信頼を得たからか、ラース・フォン・トリアー監督が鬱病になってからの復帰作にして、「鬱三部作」の一作目に、
ウィレム・デフォーがシャルロット・ゲンズブールと共にW主演を果たしている。
自分等のせいで息子が不慮の事故死を遂げてしまい、鬱病に陥った妻を懸命に助けようとする夫をウィレム・デフォーが演じているんだけど、トランス状態に陥った妻に終始振り回されるウィレム・デフォーの姿を見ているだけで面白い。
あ、こうやって書くと夫婦愛に満ち溢れたヒューマンドラマと思っちゃうかもしれないけど、
息子が亡くなった原因はコレだし、
ジャケ写の狐の穴でのコレとかもあるから、
ちっともヒューマンドラマじゃないし、どちらかというとスリラーに近いかな。当時のラース・フォン・トリアー監督の鬱病の様子をそのままヒロインのシャルロット・ゲンズブールに投影させつつ、アンドレイ・タルコフスキー監督の『鏡』にインスパイアされた作品なので、難解な手応えも筆者好みである。
3.『ドッグ・イート・ドッグ』( 2016年)
続いてはニコラス・ケイジ主演、ポール・シュレイダー監督作品の『ドッグ・イート・ドッグ』。日本公開は2017年6月で、ウィレム・デフォーの役はニコラス・ケイジが演じる主人公の刑務所仲間のマッド・ドッグ。刑務所を出所した主人公トロイがムショ仲間のマッド・ドッグとディーゼルにも声をかけ、一緒に元ギャングから依頼された仕事を請負う、という話。
この映画でのウィレム・デフォーが演じるマッド・ドッグという男がヤク中でバイオレンス満載というのが何よりも素晴らしい!
もうね、ウィレム・デフォーが狂っているというだけで名作決定なんだけど、中盤でトロイら3人が女と游ぶシーンがあるんだけど、ムショ暮らしが長すぎて女と上手くコミュニケーションを取れなくなってたり、終盤のコーエン兄弟監督作品のクライム・サスペンスのようなズンドコな展開があったりなどブラックなユーモアに満ちあふれている。
4.『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』( 2017年)
4本目は今年のカンヌ国際映画祭でパルムドールをゲットしたショーン・ベイカー監督の2017年に作った『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』。ストーリーはフロリダのディズニー・ワールド・リゾートの近所に住むシングル・マザーの貧困な日常を描いた映画で、ウィレム・デフォーは主人公らが住むモーテル「マジック・キャッスル」の管理人役で出てくる。
なぜ数あるウィレム・デフォー出演作品の中でこれをチョイスしたかというと、筆者が好きなウィレム・デフォー出演作品の中でも
一番まともな人間の役だから。
普通にちょっとボロいモーテルの管理人の親父役なんだけど、日本で言えば石橋蓮司のような妙なインパクトと味がある。
5.『哀れなるものたち』
最後に最も記憶に新しいウィレム・デフォーを。脳死した女性に赤ちゃんの脳を移植して蘇らせるマッドな外科医ゴッドウィン・バクスター役として記憶に新しい。
やっていることはマッドなんだけど、ベラを優しく育てる姿は珍しく優しいウィレム・デフォーが見られる。ある意味、ウィレム・デフォーのこれまでの集大成の役であったようにも考えられるが、ヨルゴス・ランティモス監督の新作『憐れみの3章』にも出てるからそうとは言い切れない。
今回書いていて気が付いたが、
ラース・フォン・トリアーと言い、ポール・シュレイダーと言い、ショーン・ベイカーと言い、そしてヨルゴス・ランティモスと言い、いずれも鬼才と呼ばれた名匠たちの作品であり、これらにいずれも強烈なインパクトを残している。
そんなウィレム・デフォーをこれからも見て、推していきたい。