カッツ
2025/12/29 12:58
三匹の侍
五社英雄監督による映画版『三匹の侍』は、丹波哲郎・平幹二郎・長門勇が主演を務めた作品で、1963年から1969年まで放送されたテレビシリーズの映画化である。テレビ版で加藤剛が演じていた役を丹波哲郎が演じており、シリーズの持つ魅力をそのままスクリーンに引き継いでいる。
本作は黒澤明の『七人の侍』を下敷きにしつつ、より軽快でスタイリッシュなアクションを取り入れている点が特徴的だ。当時の時代劇では殺陣に“斬撃音”が入ることは珍しかったが、『三匹の侍』では肉を断つ音がしっかりと表現されており、リアリティと迫力を生み出していたのは画期的だった。
三人の侍のキャラクター性も魅力的で、ニヒルな平幹二郎、真面目で端正な丹波哲郎、そしてひょうきんで人間味あふれる長門勇と、それぞれの個性が剣技にも反映されている。特に長門勇が操る槍のアクションは印象的で、作品に独自のリズムを与えていた。
テレビシリーズとはいえ、当時としては非常に完成度が高く、この映画版もその流れをしっかりと受け継いでいる。時代劇としての面白さと、三人の侍の魅力が凝縮された一本である。
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