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DISCASレビュー

カッツ
2025/12/05 07:34

コンタクト

本作は、カール・セーガンの1985年の同名小説を原作とし、セーガンと妻アン・ドルーヤンがストーリーのアウトラインを手がけたアメリカ映画である。主演はジョディ・フォスター。物語は、地球外生命体からの電波を受信しようとする科学者たちの挑戦を描いている。

映画は、科学的探究心と宗教的信念の対立を背景に、人類が「未知」とどう向き合うかを問いかける。ジョディ・フォスター演じる主人公は、孤独な研究者として真摯に宇宙と向き合い、やがて人類にとって大きな意味を持つ信号を受信する。その過程は緊張感に満ち、科学と人間の精神の両面を深く掘り下げている。

単なるSF映画にとどまらず、「人間は宇宙においてどのような存在なのか」という哲学的な問いを投げかける作品であった。映像のスケール感と同時に、主人公の内面的な葛藤が丁寧に描かれており、観る者に強い余韻を残す。

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