これはむしろオトナが泣く。。親子で観たい名作アニメーション特集
こんにちは。DISCAS編集部の松井です。
タイトルにもありますが、今回ご紹介したいのは「むしろオトナが泣くアニメ映画5選」です。
「はいはい出た出た、オトナ帝国っしょ?」とか「どうせのび太の恐竜のヤツじゃねw」とか思いましたか?
違います。そんなベタな名作は「たいていの人が知ってるでしょ?」と掲載NGが出ました。
なので、今回は禁止ルールを導入。「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」はナシでご紹介していきます。
1本目はこちら 「あらしのよるに」
オオカミとヤギの間に芽生える友情を描いた、たきむらゆういち氏作のベストセラー絵本が原作です。嵐の夜に真っ暗な廃屋で始まった不思議な交流。肉食動物と草食動物。最初は対等でない関係だったはずが、ともに行動する中でかけがえのない絆が両者の間に芽生えていきます。
日本アカデミー賞2006年でアニメーション賞も獲得したこの作品。「ブレイブストーリー」とか「ミヨリの森」とか、世代的にはそのあたり。当時、おませな小学生だった松井少年は「み、見ねーしっ!💦」と一蹴するわけです。見ときゃ良かったなー。あ、でも大人になって観たからこそよかったのかも。
小細工の一切ないまっすぐなストーリーで、それでいてメッセージも単純明快。
だからこそ、余計なことは考えず、飛び込んでくるありったけの温もりに、心がふわっと浄化されます。
2本目。じゃん。「おまえうまそうだな」
こちらも絵本が原作。肉食恐竜と草食恐竜。互いに相容れないはずの2種類の恐竜の不思議な体験を通じて、親子の絆とお互いの違いを認め合うことの大切さを描き出します。
肉食恐竜のハートは草食恐竜の母のもとですくすくと育ちます。しかし悲しいかな、やがては自分が肉食恐竜であることに気づいてしまったハートは、群れを離れて一人で生きていくことを決意。そんなある日、転がっていた卵が孵る瞬間にハートは出くわします。そして、生まれてきたのはまさかの草食恐竜で、その場にいたハートを父と認識する、、、というお話。
小さいお子さんがいたりしないと、大人だとなかなか自分では手に取らない人も多いのでは、と感じるジャケット。ぜひ一度、だまされて借りてみてはいかがでしょうか。
3本目。お次はこちら『つみきのいえ』
海面がどんどん上昇する町。沈みかければ屋根の上に新しい家を建て、まるで積み木のように積み重なった家に住むおじいさん。ある時、落としてしまったパイプを拾いに水の中に潜ることに。
沈んだパイプを拾い上げ顔を上げると、現れたのはおばあさんと暮らしていた頃の記憶だった。
日本アカデミー賞での受賞歴もある本作。これは知っている方も多いのではないでしょうか。
積み木のよに幾重にも重なった家。今はもう沈んでしまったけれど、積み上げた数だけ刻み込まれる思い出の数々。12分という短さながら、非常に見ごたえのある作品です。そして、音楽も映像も確かに素晴らしいのですが、これはぜひ絵本でも読んでいただきたい。柔らかいタッチで描かれた絵本のページを、1ページずつめくっていくからこそ感じる温もりやこみ上げるものもあるんじゃないかと思います。
4作目は『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』
ベルギーの絵本作家ガブリエル・バンサンの人気シリーズを映画化。
大きくて無愛想なクマのアーネストおじさんはある日、ごみ箱を漁っていると小さなネズミのセレスティーヌを飲み込みそうになる。そこから種族を超えた不思議な友情の芽生えが芽生えていく、というお話。クマの世界とネズミの世界。別々の世界に生きていた2人が、異種族というカベを乗り越え、互いに助け合い生きていく様子を優しいタッチで描きます。
水彩画のような優しいタッチの絵柄でありながら、まあまあどぎつい内容もあり、骨太で見ごたえのある物語。季節的にも、冬から春になる今観たい作品です。
今回紹介したのは4作。クレしん&ドラえもんナシ縛りは結構きつかったんですけど、でもだからこそ、普段見向きもしないような映画に触れられたかなと思います。今度は『かいけつゾロリ』なんかでも書きたいですね~なんて思ったり。画のタッチやジャケットから、皆さんも普段であればなかなか手に取らないであろう作品たちかなと思います。ご興味のある方はこの機会にぜひ。
最後までご覧いただきありがとうございました。それでは~~~。