ストーリー

「プルーフ・オブ・ライフ」（2000年）のサウンドトラックは、テイラー・ハックフォード監督のアクション・サスペンス映画を彩るダニー・エルフマンのスコアが特徴。ラッセル・クロウとメグ・ライアン演じるテリーとアリスが、南米テカラでの誘拐事件を巡る物語を、エルフマンのオーケストラが緊張感と情感で表現。「Main Title」や「The Rescue」は、反政府ゲリラとの交渉やアクションシーンを重厚なブラスとパーカッションで演出し、「Alice’s Theme」は二人の禁断のロマンスをピアノと弦楽で切なく描く。エルフマンの音楽は、映画のスリルと人間ドラマを強調し、90年代のアクション映画の雰囲気を強化。全体として、映画の緊迫感とロマンティックな要素を音で体現した名盤だが、単体では一部曲が映画の文脈に依存する印象も。アクションやエルフマンのファンに最適な一枚。