トルネード・エクスプレス
トルネード・エクスプレス
1999年 ドイツ 劇場未公開
スタッフ 監督・脚本: イエルフ・ルドルフ 撮影: フィリップ・ティムメ 音楽: オリバー・ビーラー
キャスト イエルク・シュツァウフ、クラウディア・ミヘルセン、フランク・ローツ、デニス・チッ
ヒ、ユルゲン・ショルナゲル ほか

ベルリン郊外の空に突如白煙があがった。すぐに無害の報道が流れる。だがそこから高濃度核廃棄物が列車で運び出されようとしていた。環境団体の激しいデモ行為が列車を取り巻く。警察官マーチンの娘ジェシカは父の反対を押し切って友達とデモの参加へと急いだ。途中、踏切で止まる列車に遭遇。その時突然発砲を受け彼女は連れ去られてしまう。追跡していたマーチンはそれを目撃し、ただちに軍でデモ隊排除の指揮をとる元妻ナディアに報告した。だがデモ隊が囲む列車に不審な動きはなかった。なぜ犯人は別の列車をハイジャックしたのか?そして犯人の要求は1200万マイルと”ロバートソン・レポート”。そのレポートとは何か?駆けつけた内務大臣も科学博士レーバーも存在を否定する。しかしマーチンの必死の調査が恐るべき事実を暴く!デモ隊が囲む列車はダミーで犯人が乗っ取った列車に核廃棄物が積載されていたのだ!国は貨物移動も、さらに放射能漏れの事実さえも隠していた!それを知る犯人は国民に事実を示すため決死の行動を取っていたのだ。内務大臣は人命を無視し、列車消滅を図る・・・。
ドイツ映画なので、基本的に生真面目な作り。おちゃらけたところは、少しもない。アメリカのB級映画もいいが、たまには、マジメな作品に付き合うのもいい。ただ、ストーリーは、もうひとヒネリ欲しいところ。もっとハラハラドキドキさせて欲しかった。ただ、撮影については、及第点をあげたい。どうやらTVMのようだが、実物の列車を使ったロケなど、低予算を気取られないほど気合いが入っていた。いい取り組みだ。熱意の感じられる映像は、観ていても気持ちがいい。