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2025/08/13 15:56

ガメラ対大悪獣ギロン

ガメラ対大悪獣ギロン

1969年 大映 劇場公開:1969年3月12日

スタッフ 監督:湯浅憲明 脚本:高橋二三 製作:永田秀雅 企画:仲野和正

キャスト 加島信博、秋山みゆき、クリストファ・マーフィー、笠原玲子、甲斐弘子、大村崑、

     イーデス・ハンソン、浜田ゆう子、船越英二 ほか

冒険好きの少年明夫とトムは、不時着した無人宇宙船で遊んでいるうちにハッチが閉まり、宇宙に飛び出してしまった。二人を心配したガメラは、宇宙船を護衛したが、途中ではぐれてしまった。やがて、自動操縦される宇宙船は、謎の発進基地に戻った。だが、この星は荒涼たる廃墟で、恐しい怪獣が跳梁しており、二人は怪獣ギャオスと獰猛な悪獣ギロンとの凄絶な格闘に肝を冷すのだった。そして、とある物陰にひそんだ時、二人は円錐形のボックスに入れられてしまった。それは、高度の文明が生んだ交通機関で、地下のパイプを伝って移動するボックスだった。やがて、基地のコントロール・センターに来た少年たちは、電子翻訳装置を使って日本語を話す二人の女性に出会った。明夫とトムは、この星の素晴らしい文明の一端を見て驚き、地球への帰還をも約束して喜んでいた。ところが、彼女たちは仲間たちを食べて生きのびていたのだ。

湯浅憲明監督による「子供を主役にした冒険映画」志向がさらに進んだ、ガメラが初めて宇宙の他天体を舞台に活躍する作品。湯浅は前年の『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』で、本社の経営不振から予算を3分の1に縮減され、スタッフ一同「これが最後のガメラ映画だ」と、工夫と苦労を重ねてこれを完成させた。「まさか次回作があるとは誰も考えていなかった」という。しかし『対バイラス』は大ヒット。はたして湯浅の「またこの予算で、次回作を作らされるのではないか」との心配は的中し、翌年、この『ガメラ対大悪獣ギロン』が制作されることとなった。湯浅は「映画がヒットして困ったなと思ったのは、これが初めてだった」と語っている。

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1 件の返信 (新着順)

ギロン、なつかしー父に連れられ劇場で見ました。宇宙人のおネーサン、ギャオスで主人公の少年のお姉ちゃんでした。
ガメラはこどもターゲットにして、こどもの見方という設定がよかったと思います。大映が倒産したことを知って、もうガメラは見れないのかと思いました。その後つくられた平成ガメラは出来はいいけど、ターゲットを定められなかったか、思ったほどヒットしませんでした。


京介 バッジ画像
2025/08/13 21:39

コメントありがとうございます。
特撮映画はとかく荒唐無稽、あり得ネ~と、それこそが夢であり、魅力なのであると思います。
今のCGやVFXも迫力があり、素晴らしいと思いますが、幼いころ見た着ぐるみにミニチュアセットの
映画に夢や憧れ哀愁があって幾つになっても大好きです。