DISCASレビュー

カッツ
2025/11/06 08:07

アバター (2009)

ジェームズ・キャメロン監督による『アバター』(2009)は、映像・物語ともに非常によくできた映画である。特に映像は圧倒的に美しく、CG技術の粋を集めたパンドラの世界は、まるで本当に存在するかのようなリアリティを持っていた。

障害を持つ主人公が、アバターを通じて自由に動き、活躍するという設定は斬新で、観る者の心を引き込む。原住民ナヴィの文化や価値観の描写も興味深く、彼らが自然と共生する姿には深いメッセージが込められている。登場する動植物も美しく、生命の多様性と神秘を感じさせる。この作品はぜひ3Dで観るべきだと強く思う。

続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)は、舞台が海へと移り、映像技術はさらに進化していたが、物語に環境保護や捕鯨への批判的な意図が強く感じられ、個人的にはあまり楽しめなかった。やはり、初作『アバター』の方が、物語と映像のバランスが取れていて面白かった。

2025年末には第3作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の公開が予定されており、今から非常に楽しみにしている。炎と灰をテーマに、ナヴィ同士の対立が描かれるという新たな展開に期待が高まる。

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