DISCASレビュー

『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』（2003）は、ポケモン映画シリーズの第6作で、アドバンスジェネレーションシリーズの初作品。ホウエン地方を旅するサトシたちが、千年に一度目覚める幻のポケモン・ジラーチ（声：鈴木富子）と、ジラーチの力を利用して古代ポケモン・グラードンを復活させようとするマジシャン・バトラー（声：山寺宏一）の野望に立ち向かう。ジラーチと少年マサトの友情や、夜空の彗星を背景にした幻想的な雰囲気が魅力で、バトルシーンやグラードンの迫力が子供から大人まで楽しめる。テーマは「願いと犠牲」で、切ないラストが心に残るが、ストーリーがやや単純との声も。主題歌、林明日香の「小さきもの」が感動を深める。

同時上映の『おどるポケモンひみつ基地』（2003）は、ピカチュウたちが秘密基地でダンスや冒険を楽しむ短編。ポケモンたちのコミカルな動きや賑やかな雰囲気が子供向けに楽しく、本編の重さを和らげる。