オススメ教えて！

私は、アニメ『ガールズ&パンツァー』で戦車の“戦い方”を、映画『永遠の0』で零戦の“戦い方”を知りました。そして、この**『沈黙の艦隊 北極海大海戦』**で、私は初めて、潜水艦同士の息詰まる“知恵比べ”の面白さを知ることに。

前作の衝撃的なラストから続く本作は、ただのドンパチではない、極限の頭脳戦。その鳥肌モノの緊張感に、鑑賞中は瞬きすら忘れるほどでした。

あらすじは、原子力潜水艦「やまと」を乗っ取り、独立戦闘国家「やまと」を宣言した艦長・海江田四郎（大沢たかお）。彼の次なる目的地、北極海を目指す「やまと」に対し、アメリカをはじめとする世界各国の思惑が渦巻き、ついに世界の海軍が牙を剥く。氷の下で繰り広げられる、予測不能の海中バトルが始まった。

魚雷が艦体をかすめる！息をのむ究極の潜水艦バトル

私が潜水艦同士の戦術を全く知らなかったこともあり、スクリーンで繰り広げられる全ての攻防が新鮮でした。
ソナー音だけが響く静寂の中、敵の魚雷が自艦のすぐ横を通り過ぎていく…。今、思い出すだけでも手に汗握る、あのとてつもない緊張感。ただミサイルを撃ち合うだけではない、深海での緻密な読み合いと駆け引きこそ、本作の醍醐味です。

それぞれの正義がぶつかる、熱い人間ドラマ

本作の魅力は、潜水艦バトルだけではありません。
海江田の理想を巡る国際政治の駆け引き、権力に屈せず真実を伝えようとするジャーナリストの信念、そして「やまと」の乗組員たちの想い。それぞれの立場が信じる「正義」が激しくぶつかり合う、骨太な人間ドラマには、心を揺さぶられます。

邦画のスケールを超えた、最高のエンターテイメント

海外のアクション映画に全く引けを取らない、大迫力の海中戦。そして、単なる勧善懲悪では終わらない、それぞれの野望や正義を描く深遠な物語。これは、日本のエンターテイメントが到達した、一つの極みかもしれません。

この息が詰まるほどの緊張感とスケールは、絶対に映画館の大画面で“体感”すべきです。