駆け出しの野郎たち=歴史に名を残す者たちがいっぱい!
午前10時の映画祭で「アメリカングラフィティ」を見てきました。
アメリカ人にとって、この映画の背景が同調するものが大く、ベトナム戦争もあり、
この時代にノスタルジーを感じるのでしょうか。
1960年前半の頃のカリフォルニアの田舎で、ドライブインに集まる若者たちの一夜限りの群像劇
翌朝にはそれぞれに旅たちがあると、いうだけの話です。
本国では大ヒットした作品、しかも出てくる俳優がみな若手、監督も無名による低コスト作品。
こういう映画こそ、製作する側にとって一番ありがたいものです。
日本ではさほどヒットしていないと思います。
はじめて聞くオールディーズという名の音楽♫

音楽は既製品のみ、ここでもお金かかってません。
60年代ポップスにあふれておりまして、
聞いたことがありそうで、実ははじめて聞く音楽です。
この時代の音楽って、不思議に映像に合うんですね~
エンディングにはレコード会社別にトラック名が綴られていました。
レジェンドたちに溢れている!
言わずと知れた人たち、のちに名を残す人たちが関わっています。
出世魚たちがいっぱいいます。
☆フランシス・F・コッポラ&ジョージ・ルーカス
ルーカスはもともとレースドライバーを目指していたらしいです。
そのあたり、私的なものが反映されています。
その名を轟かせる「スターウオーズ」は当初、「惑星大戦争」というタイトルで
「アメリカン・グラフティ」の監督によるSF冒険活劇と、スクリーンかロードショーの雑誌に
掲載されてました。
予定されていたお正月期ですが、
「007私を愛したスパイ」という、シリーズ屈指の作品が公開されることで、
公開が半年も延期されましたね。
日本の配給会社の扱いが、あまりにも雑でした。
その後、監督というより、プロデューサーやテクノロジー開発者になりました。

↑このナンバーをつけた車が出てきますが、
これ見て「アッ!」って言う人、初公開時に何人いたことでしょう?
一方、コッポラは脚本家として名をはせており、
ルーカス初監督作のプロデューサーを務め、
その後金遣いの荒い監督となり、
周囲に多くの混乱と不安を巻き起こしていきました~
☆リチャード・ドレイファス
パンフによると、ポール・ニューマン2世と書かれてます。
この若かりし頃は、そんな面影がありますが、
その後はひげもじゃおじさんになり、
スピルバーグに重用されます。
☆ロニー・ハワード
後のロン・ハワード、監督業に専念し、ヒット作も多数、アカデミー賞も獲得。

☆チャールズ・マーティン・スミス
メガネをかけてイケてない男を演じてます。その後、バイプレーヤーとして大成。
「スターマン」、「アンタッチャブル」などが印象に残ります。
なかなか、忘れられない顔。
☆ハリソン・フォード
メインではなく、張り合って車の競争をあおってくるおバカさんをやっています。
顔が若くて、声も甲高い!
スター・ハリソン・フォードのイメージからほど遠い。
「幸福の旅路」(結構、佳作)で、ミミズの養殖をやっている、
これまたイカレタ役をやっていました。ルーカスと組んでよかったね~

☆シンディ・ウィリアムズ
女性陣もTVなどで活躍していったようで、
このひともTVで活動がメインでした。
「カンバセーション…盗聴」に出てた人だ!
コッポラ繋がりでした。
☆ウルフマン・ジャック
公開時はこのひとは一番有名だったかもしれません。
キャンペーンで日本に来てましたね。
あの絶叫DJをマネしてたのが「スネークマン・ショー」。
ラジオでこの番組聞いてたき、この人がやってるのかと思ってました…
テレビ放映時、最初の放送で桑田佳祐がアテたらしいですけど、
それは違うでしょ!
日曜洋画劇場では小林克也がやってました、これでショー!

テクニカラーの魅力
この映画を見たくなったのは映像の美しさなんです。
ほとんど夜景で、道路をくるくる回る自動車の中のシーンばかりですが、
これはスクリーンで見なきゃ~と思ったのです。
撮影のひとりがハスケル・ウェクスラー、わたしのお気に入りなのでした。
というより、ルーカスと旧知の間柄でした~
