禁断の惑星
禁断の惑星
1956年 アメリカ 劇場公開:1956年9月8日
スタッフ 監督:フレッド・マクラウド・ウィルコックス 製作:ニコラス・ネイファック 脚本:
シリル・ヒューム 原案:アーヴィング・ブロック、アレン・アドラー 撮影:ジョー
ジ・J・フォルシー 美術:セドリック・ギボンズ、アーサー・ロナーガン 音楽:ベ
ベ・アンド・ルイス・バロン メイクアップ:ウィリアム・タトル
キャスト ウォルター・ピジョン、アン・フランシス、レスリー・ニールセン、ウォーレン・スティー
ヴンス、ジャック・ケリー、リチャード・アンダーソン、アール・ホリマン、ジョージ・ウ
ォレス、ロバート・ディックス、ジミー・トンプソン、ジェームズ・ドゥルーリー、ハリ
ー・ハーヴェイ・ジュニア、ロジャー・マッギー、ピーター・ミラー、モーガン・ジョーン
ズ、リチャード・グラント、フランキー・ダロ、ジェームズ・ベスト ほか
西暦2200年、高度に文明の進んだ地球人は、他の遊星に植民を行い、光より速いスピードの原子艇で宇宙を駈けめぐる。アダムス機長(レスリイ・ニールセン)の遊星連合、宇宙巡察機Cー57ーD号は惑星第4アルテアに赴く。艇の任務は20年前、この惑星に派遣・消息を絶った科学者の一団を探すことだった。惑星には、科学者団の一人、哲学、文学博士で言語学者のエドワード・モービアス博士(ウォルター・ピジョン)だけが生き残っていた。彼はこの惑星で生れた娘アルティラ(アン・フランシス)と、彼の造った精巧なロボットを使って生活していた。アルテアにはかつて強大なクレール人が住み2万年以上前の全宇宙を支配、アルテアを不可侵の星“禁断の惑星”としていた。

1952年に書かれたアーヴィング・ブロックとアレン・アドラーの脚本は、元々『致命的な惑星』というタイトルでして、シェイクスピア劇の「テンペスト」をもとにして原案を書いたと言われています。『禁断の惑星』は後のSF映画で用いられる多数の要素を開拓した。SF映画として初めて人類が自ら作り上げた超光速宇宙船による恒星間移動を描き、地球から遠く離れた別星系の惑星のみを舞台とした最初の映画でもあった。登場するロボット「ロビー・ザ・ロボット(英語版)」は、SFに登場するロボットのひとつのモデルを確立した。『宇宙家族ロビンソン』のフライデーや「スター・ウォーズシリーズ」のR2-D2は、ロビーの直系の子孫であると言ってもよい(ロビーとフライデーのデザインはどちらもロバート・キノシタが担当したものである)。ロビーはその後『続・禁断の惑星 宇宙への冒険』、『トワイライト・ゾーン』『アダムスのお化け一家』など多数の作品にゲスト出演した。多くの玩具が発売されており、また「主役の補佐をするマスコット的なロボットの存在」という設定において日本のアニメ・特撮にも大きな影響を与えたとされる。