『キングダム』を大成功させた東宝による大型企画が始動しました。

『HIGH&LOW』シリーズの久保茂昭監督と『キングダム』『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』の黒岩勉脚本という重厚なコンビによる冒険活劇となっています。

そして主人公の”不死身の杉元”役には山﨑賢人です。

大型企画の映画化だと山﨑賢人主演というパターン多くて、そこについては賛否もあるかと思いますが、これだけの企画を支えられる”主演力”は鍛えて得られるものでもないので、非常に貴重な存在だと思います。

バディ役となるアシリパには山田杏奈というのも巧いキャスティングだと思います。

以下、眞栄田郷敦、柳俊太郎、工藤阿須加などなど動ける面々が揃ったことによって超大作冒険活劇となりました。

本格的な北海道長期ロケによる”ホンモノ感”はなにものにも代え難い説得力を与えてくれます。綺麗な雪原での撮影は本当に大変だったと思いますが、やはりこういうところに力点が置かれると良いですね。

キーパーソンを演じる玉木宏の怪演と舘ひろしの存在感は映画をきっちりと引き締めてくれました。

『鋼の錬金術師』のキング・ブラッドレイ総統も凄かったですが、ここへ来て舘ひろし凄いですね。

作品の立ち位置的に、やはり『キングダム』の成功と比較してしまうところがありますが、こちらも十分、可能性を感じさせる力作でした。

ビジネス面から考えれば、ここからシリーズ化をさせたいところでしょうが、さぁどうなることでしょう。原作の規模感を考えれば色々な部分で可能性があり楽しみです。