奇才“片山慎三監督”が創出した独創性溢れる数奇なラブストーリー『雨の中の慾情』
こんにちは!映画大好き熟女のU子です💃🏻
今回ご紹介させていただく作品は、『岬の兄弟』『さがす』「ガンニバル」などセンセーショナルな作品を次々と世に送り出してきた鬼才“片山慎三監督”の新たな挑戦とも言えるラブストーリー『雨の中の慾情』です。
試写会にご招待いただき、一足早く鑑賞させていただきました。ありがとうございます!
密かに片山監督の大ファンだったので、試写のお話をいただいた時には飛び上がるほど嬉しかったです‼︎
予測不能の展開で見る者に衝撃を与えるストーリーテリングを得意とされている監督ですが、どの作品も目を逸らしたくなる様な人間本来の欲望や暴力、社会的弱者の残酷な現実などが赤裸々に描かれており、救いのない結末のまま終わる事も少なくないと思います。
そんな片山監督が創るラブストーリーとはどの様な映画だろうとワクワク♡
しかし、突然始まったオープニングシークエンスには度肝を抜かれました。
そして、昭和初期の映画の様にタイトル字幕が大きく現れたと思ったら急に、ドラマなどで突然の恋が始まりだしそうなシーンに突入。
男性の方は大人気イケメン俳優の成田凌さんでした。
これがきっかけで恋が始まるのかな…と期待しながら見ていると、想像を軽く超える展開で衝撃的な姿を見せつけてくる成田さんに絶句…。
前半はひたすら物語を追っていくのに必死でした。
売れない漫画家の義男(成田凌)と小説家志望でいかがわしさ満載の伊守(森田剛)、魅惑的な未亡人・福子(中村映里子)の3人が織りなす物語は温もりを求め合う関係性であり、濃厚に情愛と性愛を繰り返していきます。
義男は伊守が企画する北町のPR誌を手伝うことになりますが、彼の家に伊守と福子が転がり込んできてから3人の関係性が変化していきます。
中盤からは大家(竹中直人)が加わって、さらに話が複雑になっていきます。非現実的で奇想天外なシーンの数々に困惑しながらも、つい笑ってしまうセリフや行動が多かったです。
そして後半になると…
この先の展開は、ぜひ劇場に足を運んで実際に衝撃を感じていただきたいです!!
調べてみると、こちらの作品は「ねじ式」「無能の人」などで知られ今年デビュー70周年を迎える伝説の漫画家“つげ義春さん”が絵コンテのまま発表したシュルレアリスム作品を原作として映画化したものだそうです。※シュルレアリスム(超現実主義)とは…現実を超えた、夢と現実が混ざり合った超現実世界を表現する芸術運動のこと。(有名画家ダリの作品など)
これまで見た事のなかった撮影方法、一本の映画でありながらジャンルを超越したストーリー展開。(ホラー・アクション・コメディ・ヒューマンドラマなど)
その上で、1人の青年が夢見た“幻想的で儚いラブストーリー”がせつない気持ちにさせる不思議な映画でした。
A LOVE STORY『雨の中の慾情』は2024年11月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開です!!
【雨の中の慾情】
制作国 : 日本/Color
初公開日: 2024/11/29
公開情報:カルチュア・パブリッシャーズ
映倫:R15+
《スタッフ》
監督 : 片山慎三
原作 : つげ義春『雨の中の慾情』
脚本 : 片山慎三
《キャスト》
成田凌
中村映里子
森田剛
李杏
竹中直人
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冒頭のシークエンスはルイス・ブニュエル監督の『アンダルシアの犬』の応用とみました。
森田剛とのビジネスを展開する前半、竹中直人と怪しい商売&ロードムービー仕様の中盤、そして地獄の現実を挿入した終盤、
という風に非常にしっかりした構成でしたね。
夢・願望が8割、現実が2割と割り切ればいいのと、
エロスが多目な作りで見る人を選びますかね。
そのエロスとごちゃごちゃした室内が『岬の兄妹』の片山慎三監督らしいかな、とも。
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