キングコング
キング・コング:1933年アメリカ映画。
怪獣特撮映画の金字塔であり、その後も数々の続編やリメイク作などが作られたキングコングシリーズの原点で元祖です。
未知の島・髑髏島に生息し、見世物にされるためにニューヨークに連れてこられたキングコングが大都会で暴れ回ります。
監 督:メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シェードザック
出演者:フェイ・レイ(アン・ダロウ)、ロバート・アームストロング(カール・デナム)、ブル ース・キャボット(ジャック・ドリスコル)、フランク・ライヒャー(エングルホーン船 長)、サム・ハーディー(ウエストン)ほか

カール・デンハムは猛獣映画等の撮影で儲けている男であるが、ノルウェーの一帆船の船長から手にいれた秘密の楽園によって世界未知の島に怪獣を撮影しに出かけた。従来デンハムの映画には1人の女性も出なかったので、色気がなさすぎるという評判だったが、今度の遠征撮影には、危うく倫落の淵に陥ろうとしていたアン・ダーロウという美人を救い、彼女を主役として同伴することとなった。一行は数週間の航海の後、スマトラ島の西南遥かに、普通の海図には記載されていない一孤島をついに発見した。この島にはどくろの形をした山と大きな城壁があって、コングという巨大なゴリラが棲んでいると言われていた。

コングは島の「ぬし」で、原住民たちは毎年一人の処女を生け贄として捧げる風習があった。そしてデンハム一行が上陸した時は、この祭典を行う時季に相当していた。島の酋長は美しいアンを見て、黄金の女であると喜び、コングに捧げるには絶好と、夜半船に忍び込んでアンを誘拐した。アンはかくて祭壇に縛り付けられ、コングに奪われた。


数週間行を共にしている間にアンに恋を感じるようになっていた若者ジョン・ドリスコルは、身を挺して彼女を助けに赴いた。コングの棲む深山には前世紀の怪獣が棲息していて、コングと闘うのであった。ドリスコルは苦心の結果、

コングの虚を利してアンを救いだした。そして
生け贄を奪還されて怒って襲来したコングは、
毒ガス弾のために気絶して倒れ、生け捕られて
しまう。デンハムは怪獣コングをニューヨークに連れ帰り大儲けをしようと考えた。

この映画は1933年に上映された初代のキングコングであります。もちろん白黒アナログの映画ではありますが、現代の完璧な映像には無い不気味さを醸し出しています。
CGを駆使した素晴らしい映像も良いですが、アナログにも良い所がたくさんありますね。
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投稿を表示いやぁ、京介さん、本作を取り上げるとは流石!すべての怪獣映画の始祖にして元祖といってもいい(『ロストワールド(1922)』はあれは恐竜映画ですから)映画です。
キングコングのリメイクは1976年、2005年、2017年にそれぞれ製作されましたが、ピーター・ジャクソンが演出した2005年版は本作へのリスペクトに満ちた作品でした。CGで成作されましたが、アングルがめまぐるしく変わるのが難点でしたが、その意気やよしというところでした。
本作を始めて観たのは高校生か大学生の頃でした。松山市内のデパートで限定上映ということで応募したところ当たり、いそいそと出かけました。こじんまりした部屋に椅子が並んでいて16mmでの上映でした。
小さな画面でしたが、当時はビデオもなく食い入るように画面に集中しておりました。丸木橋を渡る撮影隊の前に現れたコングが橋の一端を持ってゆすり、隊員たちが落ちていく場面の合成の巧みさとかコングに捕まえられた人間が、そこからコマ撮りの人形に変わるとか、戦前の限られた技術のありったけと工夫が随所に光る、まさに傑作でした。
すみません。つい興奮して暴走しました。これからもクラシックの発掘を期待しています。