
【インタビュー前編】映画『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』ジェイミー・ベイリー監督&サイモン・フィリップス(脚本・製作、出演)

Summary
短編アニメ『蒸気船ウィリー』(1928)でデビューしたミッキーマウス。米国における著作権保護期間が2023年末で終了し、満を期して“ミッキー史上初のホラー映画”として登場。“ヤツ”が猟奇的殺人を繰り広げるスラッシャー描写、逃げ場のない密室シチュエーションからのサバイバル、そして事件の全貌が明かされていくサスペンスフルな構成。さらに誰もが仰天する大ドンデン返しや数々のオマージュ描写など、娯楽映画としての醍醐味がギュッと凝縮した21世紀最大の問題作!
今回、監督のジェイミー・ベイリーさんと、脚本・製作、出演のサイモン・フィリップスさんに著作権について気を付けていた点や、本作を撮影するきっかけについて聞いた。(取材・文:上田 )

IKA:本作を撮影しようと思ったきっかけをお聞かせください。
ジェイミー監督:サイモンがこのアイデアを持ちかけてくれて、彼の功績も大きいんですけど、やはり『プー あくまのくまさん』の影響もあって、「ちょっとやってみるか」って感じで取り組んでみました。著作権がパブリックドメインになったこともあり、試してみることにしたんです。
IKA:ありがとうございます。『プー あくまのくまさん』の反響もあり、ミッキーがパブリックドメインになったことで、映画を制作するうえでの競争率は高かったのでしょうか。
ジェイミー監督/サイモン:競争相手はいませんでした。『プー あくまのくまさん』製作チームも検討はしていたようですが、勇気が足りなかったのか、クレイジー度合いが僕たちを上回れなかったのかもしれません。権利問題なども発生し得るので、踏み込みづらさもあったかと思います。
IKA:ありがとうございます。サイモンさんがアイデアを持ち掛けてくれたとのことでしたが、ミッキーを題材としようと思ったきっかけ、想いをお聞かせください。
サイモン:このアイデアを伝えたのが、2023年の8月で、9月末にはもう撮影を開始しました。脚本を書き上げてすぐ制作を立ち上げました。2024年1月1日にトレーラーを出したのですが、予想以上の反響があり、本当に嬉しい驚きでした。私たちはインディペンデントの作り手なので、いつも賭けみたいな危うい橋を渡ることが多く、今回もある一種のチャレンジでした。情報を開示したと同時に訴えられるんじゃないか、もう公開ができないんじゃないかという不安もありましたが、問題もなく、トレーラーの反響も大きかったので良かったです。

IKA:撮影中の印象的なエピソードをお聞かせください。
サイモン:やはりミッキーのマスクですかね。あのミッキーのマスクは、動き回る用には作られておらず、マスクをずっと被っていなければならなかったので、とにかく暑く、視界も見えづらかったです。あのマスクは「蒸気船ウィリー」のミッキーの再現性を重視していたため、ゴム製で重く、演技をするうえでは、苦労しました。
ジェイミー監督:私は、血しぶきのシーンが印象的でした。
IKA:ありがとうございます。他に著作権に気を付けていた点などあればお聞かせください。
ジェイミー監督: 「蒸気船ウィリー」のミッキーの再現性というものを1番重視しており、また、「蒸気船ウィリー」のミッキー以降のミッキーには触れないように気を付けていました。

3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』
監督・制作・編集・撮影:ジェイミー・ベイリー
脚本・製作:サイモン・フィリップス
作曲:ダーレン・モルゼ
出演:ソフィー・マッキントッシュ、マッケンジー・ミルズ、
サイモン・フィリップス、カラム・シウィック
あらすじ
悪夢のようなアトラクションで、ボクと一緒に遊ぼうよ
21歳の誕生日を迎えるアレックスは、バイト先のゲームセンターで店長から残業を頼まれ、夜遅くまで働くことに。一人きりの店内で不気味な人影を目撃した彼女は恐怖心を募らせるが、旧友たちによる誕生日祝いのサプライズパーティーであったことを知り安堵する。だが、楽しい時間も束の間、彼女たちの前に謎の”ヤツ”が出現。アトラクションを楽しむかのようにデスゲームを開始し、次々と血祭りにあげていく......!!
公式サイト:https://hark3.com/mm/
映画公式X:@HARK_COMPANY
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投稿を表示マッドマウス見た〜い!!!!!💖💖💖