DISCASレビュー

カッツ
2025/11/17 07:26

プリティーベイビー

1978年公開のアメリカ映画『プリティ・ベビー』は、ルイ・マル監督による、1900年代初頭のニューオーリンズを舞台にした作品である。売春宿で育つ少女ヴィオレットの視点から、大人の世界と無垢な感性が交錯する様子を描いている。

主演のブルック・シールズは、撮影当時11歳という若さながら、妖しくも儚い魅力を放っており、彼女の存在がこの作品の空気感を決定づけている。今ではコンプライアンス違反だが、当時はここまで表現できたんだと驚く。若きスーザン・サランドンも、その自慢の体を魅せている。ロリータ映画と分類されることもあるが、単なる官能性ではなく、少女の成長と社会の歪みを静かに問いかける作品である。

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