DISCASレビュー

黒人差別がまだ残るアメリカに住むぽっちゃり体型の16歳の女子高生トレイシーは、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」に主演して憧れのダンサーと一緒に踊るのが夢。

トレイシーは心配する母親の反対を押し切ってオーディションへ参加していきます。

そんなトレイシーが夢を叶えるまでのサクセスストーリーを描いたコメディミュージカル映画。

この映画は人種や体型など様々な差別や偏見に負けないのがテーマでとても希望に満ち溢れていて、劇中曲も明るい曲調で落ち込んだ時に聴くと元気が出ます。映画「X-MEN」でサイクロップスを演じたジェームズ・マースデン演じるコーニー・コリンズがTVで歌う姿は、本当にかっこいい。歌も上手くダンスもキレがあり、見ている自分もトレイシーたちと一緒にテンションアゲアゲで踊りだして口ずさみたくなります。またジョン・トラボルタが特殊メイクで巨体姿になり女装してトレイシーの母親役で主演しています。

ブロードウェイ・ミュージカル出身のトラボルタは、「サタデー・ナイト・フィーバー」や「グリース」などでミュージカル映画にも主演してきましたが、しばらくアクション映画続きだったので久々に拝見できて感無量でした。トレイシーの父親役をクリストファー・ウォーケンが演じていますが、夫婦でのミュージカルシーンも非常に魅力的でした。

そんな差別や偏見だけではなく自分が暗い気分の時も吹き飛ばしてくれるくらい明るく魅力たっぷりな作品なのでミュージカル映画好きな人には是非おすすめしたい作品です。