DISCASレビュー

リーアム・ニーソン主演の『96時間』は、娘を救うために元CIA工作員の父親が単身フランスへ乗り込む、緊迫感あふれるアクション映画だ。
物語は、娘がバカンス先のパリで誘拐され、売春組織に売られそうになるところから始まる。父親はその情報を手がかりに、限られた時間の中で娘の行方を追い、次々と障害を乗り越えていく。
展開としては王道の救出劇だが、ノンストップで繰り広げられるアクションと、父親の執念に満ちた追跡劇が非常にスリリングで、観る者を最後まで引き込む。
リーアム・ニーソンの静かな迫力と、元工作員としての冷静な判断力が光る作品であり、父親の愛と怒りが画面越しに伝わってくる。