DISCASレビュー

k.a
2025/07/09 07:32

イマジナリー

映画『イマジナリー』(2024年、ジェフ・ワドロー監督、デワンダ・ワイズ主演)は、ブラムハウス製作のホラー。ジェシカは夫と連れ子たちと郊外の新居に引っ越すが、義娘アリスが古いテディベア「チャウンシー」と会話するようになり、不気味な出来事が頻発。チャウンシーが子供の空想から生まれた邪悪なイマジナリーフレンドと判明し、家族を恐怖に陥れる。デワンダ・ワイズの感情豊かな演技と、子供の想像力が引き起こすホラーの発想は新鮮だが、ジャンプスケア頼みの演出や、終盤の展開の無理やり感が目立つ。『インシディアス』や『M3GAN』のようなブラムハウスのヒット作に比べると怖さや深みに欠け、家族ドラマとホラーのバランスも中途半端。テディベアの不気味なデザインは効果的だが、ホラー初心者向けの軽い怖さを超えない。子供の心の闇を掘り下げる意図は感じるが、期待ほど刺さらない一作。

コメントする