ブルーロック ~サッカーアニメに革命が起きる~
※もう結論から言うと、とにかくコレ、観て欲しい、めっちゃ面白いから、というコラム、です。
少年時代からずっとサッカーやってた(あまりうまくはないので補欠要員だったけども・・・)。
だからその当時の世代のサッカーマンガはコミックでもそこそこ読んでた。『キャプテン翼』、『シュート!』、『ホイッスル!』・・・。
どれも、少年から高校生まで幅広く愛され、淡く甘酸っぱい青春と共に紡がれる熱き男たちのスポ根魂。
サッカーは11人のチームワークスポーツ、11人対11人、それぞれポジションにある役割を果たし、
守備から攻撃へと転じ、全員でゲームを作り、パスを繋ぎ、相手のゴールを脅かすスポーツ。
自分がサッカー始めた頃にJリーグが発足し、プロのサッカー選手に憧れた。Jリーグチップスを買いまくった。そして、選手のカードだけ取って、チップス食べずに捨てて怒られた。そんな“ビックリマン”に次ぐ悪しき社会現象が生まれた。
世界で活躍する日本人選手や海外選手に憧れ、来る日も来る日も仲間と練習に励んだ青春の1ページ、“それ”がサッカー。
・・・・・ではなかった。
『ブルーロック』、この作品の主義主張からすればそんな思い出に浸るようなスポーツはもはや“サッカー”ではない。
“それ”も1つのサッカーの形ではあるが、少なくとも“それ”を目指すサッカーアニメではない。
「そんなんだから、お前ら、日本は、世界で勝てないんだよ!」と。
恐るべき哲学のサッカー。一切の甘えや雑念がない、ただただ“世界に勝つため”の人材を養成する途方もないシステム。これ以上ないほどストイックに“ストライカー”を突き詰めていくサッカーバトルロワイヤル。
300人の高校生“ストライカー”のみが呼ばれた強化合宿、いや、強化合宿という名の隔離、軟禁。その収容施設が“ブルーロック”。
ここに集められた300人の“ストライカー”。つまり、得点屋、攻撃担当のみが日々の課題や練習でランキングされ、生き残りをかけて戦う。もはや己の属性や特性を活かし、追加し、発展させながら戦うバトルマンガ。
ルールを侵したり、勝負やお題をクリアできず脱落した者は、この“ブルーロック”から去る、のみならず、今後のサッカー人生を絶たれるに等しい罰則が儲けられている。
こんな非情なまでに追い込まれた環境で、ギリギリの勝負を課され続け、彼らの能力が覚醒していく。
「1人でもゲームを支配し、点を獲る」のが“ストライカー”であるが故、基本的には個人戦ではあるが、チームに組み分けされ、共同生活や、チーム同士での対抗戦もあり、チーム全体で課されるお題や昇降格もある。
そこで芽生えるライバル心や、反発、離合集散を繰り返し、個人に磨きをかける、それが“ブルーロック”。
“ストライカー”だけあって、全員が主役級にキャラが濃い。
潔世一(いさぎ よいち)という主人公はいるが、最初は彼が底辺クラスのため、オタオタしているとどんどん周りにキャラが食われていく。
ドリブル、ミドルシュート、俊足、柔軟性、正確性、打点の高さ、フィジカルの強さ、手足の長さ、最終ラインからの飛び出し、、、、。
次から次に出てくる秀でた才能を持つライバルたち。こんな蹴落とし合いの群雄割拠の中で、「自分には何があるっけ?」レベルの主人公の奮闘と成長を描く。
昔から日本のサッカーは“決定力不足”と言われ続けている。
そこにガッツリ切り込み、「それを克服するためにはこれ、すわなち“ブルーロック”しかない!」という計画に飲まれている高校生“ストライカー”達の奮闘を描く。
1日1話ずつとか、空いて時間で観てみようかなー、とか軽い気持ちで観てみたら、1クール全24話、1週間弱ぐらいで見切ってしまった。めちゃくちゃ面白かった。
サッカーを良く知らなくても楽しめる。キャラもそれぞれ立ってて“推し”もできることは必須。
そして、なにより“全員が攻め手”、これだけで成り立たせるストーリー。サッカーアニメの常識を覆すアニメを是非ご堪能ください。
matchypotterのFilmarksのレビューはこちら↓
ブルーロックのmatchypotterのアニメレビュー・感想・評価 | Filmarksアニメ
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