アリアスター監督の脳内を“魅”せられ続ける悪夢の3時間を体感せよ
こんにちは!
そぜです。
『映画×旅』をキーワードに独自の切り口で表現しています。
今回紹介したいのはコチラ
『ボーはおそれている』
“Beau Is Afraid”
★製作年: 2023年
★製作国: アメリカ
★上映時間: 179分
★監督: アリアスター
★キャスト: ホアキン・フェニックス
★製作会社: A24
★映画サイト評価:IMDb 6.7/10 filmarks 3.7/5
A24 × アリアスター × ホアキンフェニックス
の個性溢れすぎて混ぜるな危険レシピを作っちゃったらこうなった
を体現したすごい作品でした。
日本での上映予定は2024年2月16日ですが、一足先に飛行機内で観てきましたので
ネタバレ無しでレビューします!
【あらすじ】
毒親の母親に育てられ、極端な不安症のまま育った中年会社員ボー。
ある日、母親が怪死したと連絡があり、実家に戻ることになった彼は、
現実と妄想の世界を延々と旅することに。
そしてたどり着いた実家で目の当たりにした衝撃な事実と結末とは。
【監督】
アリ・アスター Ari Aster
- 1986年生まれ
- アメリカニューヨーク出身
- ホラー映画に傾倒。
-
自身初の長編映画「へレディタリー」でA24とタッグを組み話題に。
「ミッドサマー」で大ブレイク。
いずれも自身の家庭環境に着想。個人的に家庭トラウマ系監督といえばこの人 - 本作は2011年に彼が製作した7分の短編『Beau』を元に広げたもの。
悪夢系映画の代表格「へレディタリー」
ずっと白夜で明るいが内容はとことんダークな「ミッドサマー」等、
直近のA24と組んだホラー作品で一気にスターダムへのし上がった気鋭の監督ですね。
【キャスト】
ホアキン・フェニックス Joaquin Phoenix
- 1974年生まれ
- プエルトリコ出身
- リバーフェニックスの弟
- 兄弟子役でデビュー。一時期ラップ歌手になったことも。
- 「グラディエーター」のコモドゥス皇帝役が大絶賛され一躍スター街道に。
- 作品毎への役作りを徹底しており「ジョーカー」では23kg減量して話題に。
代表作としては「ジョーカー」のアーサー役、「カモン カモン」、
チョッキでは「ナポレオン」の主人公役と未だにハリウッドの最前線で活躍されている俳優です。
【アリアスター監督の脳内を“魅”せられ続ける悪夢の3時間】
まず率直な印象は“何を観せられた?”
です。
とにかく最初から最後まで情報量がすごい。
それらが全て常識とはかけ離れた事なのでまず理解が追いつかない。
加えて極度の不安症であるボーが四六時中災難にあって絶叫し続けているのが
スパイスされるので途中からメンタルが麻痺してきます。
そして終盤にようやく今までの顛末の種明かしをしてくれるから
今までのボーの奇妙な冒険の真意がおぼろげながら理解できてきます。
(アリアスターがこの作品は必ず2回観てと言っていたのがようやく分かります)
個人的に鑑賞のポイントをダイジェストで紹介しますね。
【良かった点】
- 唯一無二!!ミッドサマーを観た時のあの高揚感再び
- ホアキンフェニックスの演技は相変わらず素晴らしい。ジョーカーの覚醒前の姿にも重なる
- 考察の玉手箱。観てからも面白い!
- アリアスターお得意の家庭トラウマ炸裂。彼の着想のルーツが垣間見える
【悪かった点】
- アリアスターにお金を渡したらこうなった的な観客無視のやりたい放題。難解を通り越して思考が追い付かない
- 四六時中ボーが絶叫してるのを3時間見続ける羽目に。とにかく報われない。。
- 彼の愉快な?なかまたちがぶっ飛びすぎている(彼の街にいるジャンキー達、ボーを介抱してくれるロジャー家、森の音楽隊、実家の屋根裏部屋等。特にロジャー一家の娘トニのペンキ芸が一番ヤバかった)
- このテンションで3時間は流石にキツい(オリジナルは4時間以上あるそうで。。)
まとめると個人的にはアリアスター監督史上一番ぶっ飛んでる作品でした。
ただ一つ言えるのは本作は間違いなく
『唯一無二』。
もう アリアスター監督しか作れない世界。
どうやったらこのストーリーをカタチにできたのだろう。
そう言う意味では全世界のアリアスターファンは必見です。
また考察の玉手箱でもあるので観終わった人とポカン顔で色々語りたい作品でもあります😆。
個人的に面白かったのはボー役のホアキンフェニックスに初めから何か既視感があったこと。
これ途中で気づいたんですが
「あ、これジョーカーのアーサーやん。。」
性格の違いはあれど何をしても裏目に出て全世界の不幸を背負ったレベルのツキの無さで
どん底までたたき落とされ続ける姿はボーもアーサーも瓜二つでした
(もっともアーサーはジョーカーに覚醒して悪の帝王になりますが)。
アリアスターがホアキンをボーにキャスティングしたのは狙ってたんかなと思うくらい。
あと アリアスターの過去作「ヘレディタリー」「ミッドサマー」の流れは確実に組んでいます。
共通するのは『家族の呪縛』本作もしっかりと憑かれていましたよ。
ラストだけは今までのとは違っていたかな。
ほんまに衝撃過ぎる結末に唖然し過ぎて口カラカラにと思うので水分は持参推奨です。
いかがだったでしょうか。
日本公開上映は2024年2月16日。
是非楽しみにしていてください!
最後に当日観る前のチェックリストをご紹介しますので
当日はもう一度本レビューを観るのをお忘れなく!
そぜPoint:観る前にこれだけチェック!
- ボーの奇妙な冒険に必死でしがみつけ
- 今観ている映像は現実か妄想か意識
- Don’t think, Feel!!
- ラストの啞然タイムの口乾き注意
- 世界一ついていない男の辛すぎる一生
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投稿を表示私もコレ注目してますが、ノリきれる自信がありません笑
しかも2回観ろって言ってるの⁉️
あり得ないと思いながらも、ミッサマも好きな自分がいるので、もしかしたら欲してしまうかも!!
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投稿を表示まじでジョーカーですやん(笑)
というか、ジョーカーのシーンにあったような気がする。(笑)
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