カッツ
2025/11/15 07:57
マリリンの7日間
2011年のイギリス映画、1957年に制作された映画『王子と踊子』の舞台裏を描いた作品である。マリリン・モンローとローレンス・オリヴィエという二大スターの共演作の裏側で、若き映画スタッフがマリリンの世話役となり、彼女の魅力に取りつかれていく様子が描かれる。
物語は、スターとしての華やかさと、孤独で繊細な素顔を併せ持つマリリンに、青年が次第に心を寄せていく過程を丁寧に描いている。彼女の不安定さや愛らしさ、そして一瞬の輝きが、まるで夢のような時間としてスクリーンに映し出される。
主演のミシェル・ウィリアムズは、マリリン・モンローの持つ複雑な魅力を見事に体現しており、単なる模倣ではなく、彼女自身の解釈によってマリリンの内面を繊細に表現している。特に、全裸で青年と川で泳ぐシーンは、無垢さと官能性が同居する印象的な場面であり、彼女の存在感に圧倒された。観る者は、彼女に惹かれた青年と同じように、スクリーン越しにマリリンに心を奪われてしまう。
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