DISCASレビュー

カッツ
2025/12/10 08:30

ターミネーター

1984年公開、ジェームズ・キャメロン監督によるSFアクション映画『ターミネーター』は、アーノルド・シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンが主演を務めた、近未来と現代をつなぐタイムトラベル型のサスペンスアクションの傑作である。

初めてこの映画を観たとき、理由もわからず次々と襲われる女性・サラ・コナーの姿に衝撃を受けた。何者かに執拗に狙われる彼女の恐怖と、逃げ場のない緊迫感が、観る者の心を掴んで離さない。

当時のCG技術はまだ発展途上で、映像的には粗さもあったが、それでもハラハラドキドキの連続で、手に汗握る展開が続いた。むしろその荒削りな映像が、物語の荒々しさとマッチしていたようにも感じる。

この作品はその後シリーズ化され、続編も数多く制作されたが、やはり第一作の持つ緊張感と物語のシンプルさ、そして“未来からの殺人マシン”という設定の斬新さが最も印象的だった。キャメロン監督の演出と、シュワルツェネッガーの無機質な存在感が、映画史に残るキャラクターを生み出した。

『ターミネーター』は、SFとアクション、そしてサスペンスが融合した作品であり、今なお色褪せない魅力を持つシリーズの原点である。

コメントする