歌いたい!演奏したい!踊りたい!おすすめ音楽映画7選
今回のお題『音楽映画』です!
音楽映画大好きです。音楽自体がもともと好きで幅広く聞きます。贔屓のバンドのライブにちょくちょく足を運んだりします。
好みな音楽が映画で流れると評価がそれだけで上がってしまうこともしばしば。
そんな自分からオススメしたい音楽映画としては
・作中で音楽要素が主題に含まれている事
・キャスト自身が歌ったり演奏したり踊ったりする事
というような特徴がある作品を
7作品紹介していきます。
- はじまりのうた
- シングストリート 未来へのうた
- ブルースブラザース
- RENT
- スワロウテイル
- レニングラードカウボーイズゴーアメリカ
- インサイドルーウィンデイヴィス 名もなき男の歌
はじまりのうた
監督:ジョン・カーニー/アメリカ/104分
崖っぷちの音楽プロデューサーが、恋人に裏切られた失意の女性シンガー・ソングライターと手を組み再起を図る姿をハートウォーミングに綴る。(allcinemaより一部引用)
音楽映画と言ったらやっぱり当作を推したいと思いました。ニューヨークの街の様々な表情も見られるし、キーラ・ナイトレイがとても美しくてオシャレ。
この作品のすごいところは、音楽を通じて、恋や友情、家族の関係性の変化もシンプルに描いていること。なおかつ、楽曲もお飾りじゃなく、普遍的に良いメロディーの書き下ろしオリジナルで名曲づくし。ドラマ性も音楽性も双方が相乗効果を生んでいるように思えます。
作中の音楽自体の取り扱い、向き合い方がとにかく誠実だと感じました。
楽曲のアレンジが生まれる瞬間だったり
バンドでの活動風景だったり
リスナー目線での感情にまで共感をさせられたり
様々な角度からの音楽愛が伝わってくるようで、グッときました。
観終わったあと、『やっぱ音楽っていいよな』と一言、思わずつぶやいてしまいたくなる映画です。
シングストリート 未来へのうた
監督:ジョン・カーニー/アイルランド・アメリカ・イギリス/106分
1985年、大不況にあえぐアイルランドの首都ダブリン。父親の失業で優秀な私立学校から荒れた公立学校への転校を余儀なくされた14歳のコナー。両親はケンカが絶えず、学校でもさっそくイジメの標的に。そんな彼にとって、音楽オタクの兄ブレンダンの解説を聞きながらミュージックビデオ番組を観るのが唯一の楽しみ。ある日、自称モデルの美女ラフィーナと出会い、たちまち一目惚れ。思わず口をついて出た誘い文句は“僕のバンドのビデオに出てくれ”だった。慌ててメンバーを集め、即席のバンドを結成して猛練習を開始するコナーだったが…。(allcinemaより一部引用)
続いてまたしても、ジョン・カーニー監督ですが、こちらはど直球の青春バンド映画。
80年代当時の音楽のジャンルを吸収したバンドは、ファッションも影響を受けて、多彩な着こなしを見せてくれます。
その、アティチュードごと音楽を吸収する姿にとても心打たれました。やっぱりバンドするなら見た目にこだわるのが大事だと思うんです。
青春モノらしく、悩んで壁にぶつかったり、臆病な恋にムズムズさせられたりするんだけど、音楽活動を通じて成長してたくましくなる主人公たち。
はじめは冴えなかった様子の彼らも不思議とどんどんかっこよく見えてくる。
音楽も、ソングライティング能力が向上してか、尻上がりに良くなっていった感覚でした。劇中歌のUpとGirlとBrown Shoesがお気に入り。
シナリオの軸足は恋愛ドラマではありますが、気づけば、周囲の人達との温かな繋がりも見えたり、力強いラストシークエンスにはいつの間にか感動させられていて、涙腺がゆるみました。
音楽映画ならば、ジョン・カーニーで通っていけそうな感じです。
ブルースブラザース
監督:ジョン・ランディス/アメリカ/133分
黒い帽子に黒のサングラス、黒いネクタイに黒のスーツという、全身黒づくめのジェイク・ブルースとエルウッド・ブルースは、ちぎりを交わした兄弟分。そのブルース兄弟が昔世話になった孤児院が、窮地に陥った! 彼らは孤児院を救おうと、かつての仲間を集めて“ブルース・ブラザース・バンド”を再結成し、そのコンサートの利益を孤児院に寄付しようとするが……。(allcinemaより一部引用
バンドは見た目!でいったら、この2人もヤバいかっこよさ。音楽映画ではこれが揺るがぬマイベスト。シナリオは荒唐無稽のどたばたコメディ。痛快どエンタメ。理屈じゃない面白さです。
ミュージシャンの出演が恐るべき豪華さでライブパフォーマンスはめちゃくちゃ骨太です。劇中歌は今もBGMとして頻出する名曲も多々ございます。とにかく演奏シーンはいつでも全力投球で、リズム&ブルースへの愛が詰まっています。
自分は、アレサ・フランクリンとレイ・チャールズの場面がマジで大好きです。何回でも観れる。エンディングのオチも最高すぎてガッツポーズしちゃったもんね。
RENT
監督:クリス・コロンバス/アメリカ/135分
ピュリッツァー賞も獲得したブロードウェイの大ヒットミュージカルを映画化。80年代末のニューヨークを舞台に、家賃(RENT)さえも払えない貧しい生活の中、ドラッグやエイズといった様々な問題に直面しながらも夢に向かって生きるアーティストの卵たちの姿を綴る。(allcinemaより一部引用)
もともとは舞台ミュージカルなので、台詞よりも歌中心で進行していく物語。
それが確かな歌唱力を持ったキャストが歌って演じているため、圧倒的な強度で迫るものがあります。Seasons Of Loveが本当に良い曲で印象的です。
脚本のスティーブン・チョボスキーは
マイノリティ寄りな、少しはみ出した側の視点の人達の群像劇を、丁寧に描く事に長けている印象があります。
こののちに監督する『ウォールフラワー』や『ワンダー君は太陽』の片鱗も垣間見た気がします。
一方、監督は『ホームアローン』や『ハリーポッターと賢者の石』のクリス・コロンバスがメガホンを取っています。煌びやかな美術演出、セットの舞台装置を巧く使うなど、監督らしいギミック満載の撮り方がミュージカルの空気にマッチしていたと感じました。
ダンスもノリと勢いがあって見応えあります。
流れる楽曲はポップですが、内容はシリアスな陰も落とします。
登場人物が貧しく辛い境遇でも、支え合いながら生きる姿に勇気をもらい、彼らの絆に号泣させられました。
ふと自分にも集まってバカ騒ぎしたり相談しあえる友達がいる事が思い浮かんだし、その関係性は大事にしていきたいと、思い返す事ができました。
スワロウテイル
監督:岩井俊二/日本/149分
紙幣偽造のデータを手に入れた娼婦のグリコは、中国系移民のヒョウたちとニセ札造りを始めた。ライブハウスを買い取り、歌手として有名になっていく彼女だったが……。近未来の架空の都市“円都(イェンタウン)”を舞台に、若者たちの姿を描いた作品。(allcinemaより一部引用)
岩井俊二監督が描くクライム映画。
アジアなテイストが主体だけど、様々なテイストがごった煮されてて、異国情緒がすごく、日本映画の枠を飛び越えたような世界観が今観ても新鮮です。
退廃的でザラついた画作り、焦燥感を煽るカメラワークなどは90年代当時の空気感たっぷり。キャスト陣が、皆ギラギラしていてビジュ爆発してます。
よるべなさを感じる結末は切ない余韻が残りました。
音楽映画として、演奏シーンの撮り方はまるでMVで、すごくかっこよかったです。CHARAの歌唱は神懸っていた。
特に、とある曲のカヴァーが本当に好きなんです。
フェイホンの表情も良いんですよねー。
ピアノのシーンも好きです。
あの超有名曲
Swallowtail Butterfly 〜あいのうた
ももちろん流れます。他にもいい歌だらけ。
レニングラードカウボーイズゴーアメリカ
監督:アキ・カウリスマキ/フィンランド・スウェーデン/78分
ツンドラ地帯の故郷を後にした民俗音楽バンドが、ひと山あてようと企むマネージャー(M・ペロンパー)にそそのかされ、アメリカへ渡り、クラブ回りをするが初めはまるでウケない。だが、そのうち本場のロックの洗礼を受け…。カウリスマキの名を一躍世界に広めたおとぼけロード・ムービー。(allcinemaより一部引用)
カチカチに固めたとんがりリーゼントに、爪先のとがった靴を履きR&Rを唄いまくる実在のヘンテコバンド、レニングラード・カウボーイズが主役。
ブルースブラザース同様、ブラックスーツとサングラスは、キマってます。
シュールな空気が全編に渡っていて、変な間が多いですが、妙に中毒性がある作風だと思います。一貫して変な人達ばかりですが、
演奏するとかっこよく見えてきてしまう不思議。
マッティ・ペロンパーの傍若無人ぶりも面白く、ツッコミ入れながら笑えます。
自分は今作でカウリスマキにハマりました。
この監督クセが強いですが、当作は比較的に見やすく、入門編には良かったのかもと感じてます。
インサイドルーウィンデイヴィス名もなき男の歌
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン/アメリカ・フランス/104分
1961年、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ。音楽に対してだけは頑固で、それ以外のことにはまるで無頓着なしがないフォーク・シンガーのルーウィン・デイヴィス。金も家もなく、知人の家を転々とするその日暮らしの日々を送っていた。そんなある日、泊めてもらった家の飼い猫が逃げ出してしまい…(allcinemaより一部引用)
コーエン兄弟らしい、どうしようもないヘタレにスポットを当てた音楽映画。
オスカー・アイザック、弾き語り巧いし、渋さと哀愁が漂ってかっこよかったです。
ジョン・グッドマンは、コーエン作品常連で、配役は当て書きみたいなキャラでアクが強くて面白い。あとネコ可愛い。
自分はフォークミュージックは詳しくは無いんですけど、この音楽シーンが活気づいていく頃の描写は、作品から伝わってくるようでした。
終盤がニクい。やられました。きっちり見届けてやってください。
やっぱり映画にとって音楽は重要な要素だなと感じられました。
観終わった後とか、劇中で鳴っていた音楽が自分の生活の中に浸透してきたりする事もすごく良いなと思います。
何気なーく、その曲を脳内でリフレインしてしまっていたりします。
紹介した7本はすごく好きな作品ばかりなので、その映画やサントラに興味を持ってもらえたなら嬉しく思います。
また長々と書いてしまいましたが
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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投稿を表示ジョン・カーニー作品は欠かせませんね〜✨未だに映画サントラのリストに入れて、たまに聴いてます😁
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