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村松健太郎
2024/02/13 17:57

真相は人の数だけ…?『落下の解剖学』

2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンサスペンス。年が明けてもゴールデングローブ賞2部門受賞、アカデミー賞5部門にノミネートされています。カンヌ国際映画祭はアカデミー賞と距離がある時もあればがっつりとはまる時もあって近年では『パラサイト半地下の家族』がありました。

 

視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故。死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻(=母親)の抱える秘密や嘘、過去がさまざな形で暴かれていき、登場人物の数だけ真実が表れていく様を描かれています。

 

形としては真相究明を目指すサスペンス映画なのですが、そこはカンヌ国際映画祭パルムドール作品なだけあって、真相究明は映画の主眼ではなく、そこから浮き彫りになる人間の姿を見せる作品となっています。

フランス語(一部英語)映画ですが国際英外相部門ではなく、主要部門の作品としてアカデミー賞作品、監督、脚本、主演女優などでノミネート、台風の目となりつつあります。

 

 

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