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Yuji Abe
2025/04/18 21:32

犯人が誰なのかミスリードの仕掛けが一杯のサスペンス! 『名探偵コナン 隻眼の残像』

コナン映画28作目、
『名探偵コナン 隻眼の残像』を鑑賞してきました❗️

 

犯人が誰なのかミスリードの仕掛けが
一杯のサスペンス!

 

探偵は涙を流さない——
そんな不文律を破る涙が、
静かに胸を打つ作品でした。
今回は“おっちゃん”こと毛利小五郎が主役か?
と思わせておいて、
予想外の深みを見せてくれるサスペンスに
仕上がっていて、完全に引き込まれました。

 

物語は、雪山で起きた長野県警の事件と、
小五郎が巻き込まれる現在の事件が
巧みに交差していく構成。
犯人が誰なのか?
と頭をひねるミスリードの連続に、
推理ファンの私は嬉しい悲鳴。
ブレない登場人物それぞれの行動が魅力。
あのキャラもこのキャラも、
「出てきてくれてありがとう!」と
心の中で拍手したくなるような、
ファンへの愛が詰まった構成でした。
特に、灰原哀とコナンの距離感。
いつも通りで安心感があって、
それが逆に今回のシリアスなトーンの中で、
物語に温度を加えてくれていた気がします。

 

そして、蘭ちゃんの空手。
子どもたちを守るために体を張るその姿は、
やっぱり“守る強さ”の象徴。
『黒鉄の魚影』を彷彿とさせる場面に、
自然と記憶が重なり、涙腺が緩みます。
でもやっぱり、今回一番印象に残ったのは、
毛利小五郎の涙。
聞いたことがあるコナン作品セオリー、
「探偵は涙を流さない」を思い出すと、
今回の“泣くおっちゃん”は、
事件以上に心を揺さぶられる出来事でした。
ヘラヘラしているようで、
実は誰よりも人を想っている。
そんな小五郎の“隠れた人間らしさ”が、
にじむように描かれていて、
ふっと目頭が熱くなる瞬間がありました。

 

笑いも、ドキドキも、ホロリも詰まった本作。
前作とはまた違った“静かな余韻”が残る、
何度でも観たくなる一作でした。

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