k.a
2026/01/29 07:43
移動都市/モータル・エンジン
『移動都市/モータル・エンジン』は、私にとって「見た目が圧倒的にヤバいのに、ストーリーが追いついてこない」もどかしい作品で、でもそのビジュアルの衝撃だけで何度も観返したくなる一本です。ポストアポカリプス世界で、巨大な都市が巨大な車輪やキャタピラで動き回り、小さな町を丸ごと「食う」っていう設定が、もう脳がバグるレベルでカッコいい。冒頭のロンドンが小さな町を追いかけて飲み込むシーンは、映画史に残るレベルの迫力で、観てるだけでアドレナリン出まくり。巨大な歯車が回り、煙を吐きながら迫ってくる姿は、まるで生き物みたいでゾクゾクします。
ピーター・ジャクソン製作で、監督は彼の元ビジュアルエフェクト担当のクリスチャン・リヴァース。世界観の作り込みは本気で、ステンプンクと世紀末SFが融合したデザインが最高にクール。空飛ぶ船の戦闘や、都市同士のぶつかり合いもスケールがデカくて興奮するんですよね。特に最終決戦の「メドゥーサ」兵器が発動するあたりは、映像の洪水で目が離せない。
でも、正直ストーリーは弱い。ヘスターの復讐劇やトムとの出会い、シャイアの存在とか、キャラクターの背景が薄くて感情移入しにくい。悪役のヴァレンタインも「なんか悪いことしてる」くらいで深みが足りないし、展開がベタすぎて「またこれか」ってなる部分が多い。原作の『移動都市』シリーズの壮大さを2時間に詰め込んだせいで、駆け足で中途半端に感じちゃうんです。観終わったあと「もっとこの世界で暮らしたかった」って思うのに、キャラクターに愛着が湧きにくいのが惜しい。
コメントする