ストーリー

『アドベンチャーズ・オブ・プリシラ クイーン・オブ・ザ・デザート』（1994年、オーストラリア、原題：The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert）のサウンドトラック（洋画オリジナル版）は、ステファン・エリオット監督のカルト・ロードムービーを彩るコンピレーションアルバムで、ポリグラムからリリース（日本盤：POCP-7043）。ドラァグクイーンのミッチ（ヒューゴ・ウィーヴィング）、フェリシア（ガイ・ピアース）、トランスジェンダーのバーナデット（テレンス・スタンプ）がピンクのバス「プリシラ」でオーストラリアのアウトバックを旅する物語に合わせ、70～90年代のディスコやポップの名曲が揃う。シャーリーンの「I’ve Never Been to Me」（スティーヴィー・ワンダー関連プロデュース）は、切ないバラードで旅の情感を深め、ヴィレッジ・ピープルの「Go West」やグロリア・ゲイナーの「I Will Survive」はドラァグショーの高揚感を完璧に表現。アリーシャ・ブリッジスの「I Love the Nightlife」やABBAの「Mamma Mia」は、映画の派手でキッチュな雰囲気にぴったり。ホワイト・プレインズの「My Baby Loves Lovin’」は70年代ポップの隠れた名曲として光る。ディスコ中心だが、ペーパー・レースの「Billy Don’t Be a Hero」など意外な選曲もカルト感を増す。