MISSION: IMPOSSIBLE IS ALWAYS COPLETE!
MISSION: IMPOSSIBLE - THE FINAL RECKONING
見てきました。
外国人の観客が多くて、日米同時公開だったんですね
わたしのこのシリーズを真剣に見てこなかったんです。
テレビでちら見するだけで、
前作「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」がほぼ初見でありました。
3時間近い上映時間で「エッ~続きかい~」って2部構成になってた~
今回はIMAXスクリーンで観てきました~
007派のME!
007を支持しているいゆえに、本作を雑に見てきました。
テレビシリーズの映画化なんで、そんな大したもんじゃねぇ~と。
テレビシリーズはこどもん時、放送されオープニングタイトルと大平透による
命令のテープが消滅するまで見て、寝てました。
(オープニングには日本独自のもの)
ゆえに本編はあまり見たことがないんです。
テレビ洋画は遅い時間(22時以降)の放送なんで、
こどもは寝る時間でした・・・

第一作がテレビシリーズでリーダーだったフェルプス君が悪役で「エッ~」でした。
(ちなみにフェルプス君は二代目リーダーだったらしい)
旧作シリーズのキャストから批判もあったそうです。
007のように個人がヒーローではなく、チームが結集してミッションを遂行するのが
ミソなのに、トム・クルーズのワンマンムービーと見做されてたのです‥‥
トムさんのワンマンではなかった!
トムさんは本シリーズのプロデューサーも担っていて、
3作目からJ・J・エイブラムスという当時無名の監督を起用しています。
(「ゴジラ」の監督に就任するも「スターウオーズ」のオファーがきて、ブッチした男)
こんなブロックバスター作品に新人のような監督を起用したり、
キャストもそんな有名な俳優は出ていません。
本作の監督はC・マッカリーで4作目になります。
「ユージュアルサスペクツ」で名を挙げた脚本家出身。
それまで実績監督と組んでいましたが、若手監督を抜擢して、
トムさんファミリーというべきでしょうか?
シリーズもだんだんチーム化されているようです。
スパイ映画は所詮おバカムービー?
本作は過去作品の関連づけがされています。
それがスジが通ったものとそうでないものに。
作品の柱として、
影に生きる影に死ぬ男たちの物語として、
国益ではなく人類のために戦うのが貫通行動になっています。
さらに、大きな命よりも小さな命、ひとりの生命を大切にするのが
イーサン・ホークのポリシーになり、これが弱点にもなっています。
目のくらむようなアクションが見せ場になっていますが、
人間ドラマも重視しており、敵・味方たちの心情変化も
ドラマの進行に則って描かれています。
007はシリーズながら各エピソードは独立しております
(女王陛下の007、ダイヤモンドは永遠に、ユアーアイズオンリーには関連づけあり)
D・クレイグ版は関連付けが多少あり、
ボンドが戦う巨悪が何なのかと思わせる描写があって、
それは何者か?!りお思いきや、
あのスペクターで、なんや結局オバカ映画だったと
設定の甘さが漂います。
ミッションインポッシブルはもうちょっとましな
関連づけがありました。
また、ボンドは英国のために働くのであって、
MIFはCIAの下部組織ながら、上層部の意向を無視して
行動するアメリカンな設定で、この違いも発見しました。
本作は前作で手に入れた二つの鍵が
巨大になり世界のデジタル社会をコントロールしてしまう
とんでもないAIの存在をようやく知ったIMFメンバーが立ち向かいます。
それはアメリカが開発したしろもので
これを手に入れた者が世界を制覇できる。
一方でその巨大AI・エンティティは人類保管計画なるものを
考え、大国がもつ核兵器をジャックしてしまいます。
トムさんはこれを人の手に渡してはいけない!
そのAIを破壊する方法を知り、そのパーツをとったりとられたりの
いつもチェイスーチェイスートムさん走りが始まります。
前作はヴェニスなどヨーロッパ・パノラマロケがありましたが、
今回はアメリカ国防省より航空母艦にオスプレイ、原子力潜水艦を
お借りしたので、こちらにお金を投入しております。
そのエンティティをやっつけるために
前作冒頭に沈没したロシア原潜を探し、その中に侵入するという
とんでもない作戦が展開していきます。
エンティティをやっつける毒薬(ウィルス)を持った
そのエンティティが仕組んだ悪役ガブリエルとの攻防と2本立てになっています。
こいつはこれを何に利用するのか不明でした…
映画はエクスペリエンス!
トムさん外洋にアクアラングなしで飛び込むは、
原潜の中に入って深海を脱出するまで、見てて息がつまるような映像が続きます。
そして最後はガブリエルとの攻防が、アナログ複葉機でのスカイバトル。
以前、ヘリコプターで同じような戦いをしてたんで、こんがらがってきますわ~
これが毎度おなじみのライブアクションでCGなしの見せ場です~

ここにトムさんの映画魂を見ます。
アメリカも日本同様にアニメ、CG作品が主流となり、
実写作品がヒットしなくなっているそうです。
コロナ禍にあり、「トップガンマーベリック」を完成させました。
CGなしので超大作で、いがみ合っていた人物たちが、
任務に向かって結集していくドラマで、これは「ナバロンの要塞」でした。
よくぞ、こんな映画を作ってくれたと涙しました。
本作は前作があんまり興行成績がよろしくなかったようで
上映期間もかなりずらしての完成。
タイトルをパート2とせず、送りこんだのでした。
こんなミッションなんかないわけですが、
まるで体感させるようなライブアクションを見せ、
スクリーンでないと味わえないようなこれぞエクスペリエンス!にしています。
話がおもろいか、どうかはあとの話で体感型映画です。
本家本元の007も見習わいと!
作品を支えるテーマ曲!!
テレビシリーズのテーマ曲がそのまんま~
ラロ・シフリンンの曲が継続して使われています。

5/4の変拍子ですが、
映画では最初に担当したD・エルフマンによる4/4にアレンジされました。
これについて、当時物議をよびました。
音楽担当は固定されず、いろんなコンポーザーが担っています。
アメリカのテレビ、コミックのリメイクは音楽も全く新しいものに
なっているのが多いなか、オリジナル踏襲というのは
シフリンの曲が優れていたということです。
わたしはシフリンの自作、多作を再演奏されたCDを買わされて所有してました。

次回作は?
今回の敵役、ガブリエルについて、
関係性がさらっと紹介されますが、本当のところよくわかりません。
スリ女のグレース、おフランス殺し屋パリスは完全味方になっています。
いつも味方のようで味方でないベンベン、敵のようで敵でないベンベン~♫が多少でてきます。

本作が最終作と言われているふしもありますが、
これは絶対、次もあります。